理事長挨拶

HaraRijityou160x160 この度、平成27・28年度の日本聴覚医学会理事長に前期に引き続き就任致しました。ここにご挨拶申し上げます。

 日本聴覚医学会は、平成26年12月1日をもって一般社団法人日本聴覚医学会となりました。日本耳鼻咽喉科学会を始め多くの耳鼻咽喉科関連の学会が法人化する中、やや遅れた感はありますが、ようやく一般社団法人となったわけです。やはり社会のなかで認知され、また行政からも承認された組織となるわけですから、我々日本聴覚医学会執行部も一層気を引き締めて本会を運営していきたいと存じます。また、発足当時からの念願でもある日本医学会への加入も今後目指していきたいと考えています。

 本学会は平成26年11月に第59回日本聴覚医学会総会・学術講演会を山口大学山下裕司会長のもと開催されましたように、平成27年に60周年を超える歴史ある学術団体です。本医学会の目的と役割は、聴覚に関する構造(解剖・組織)と機能(生理)、難聴の病理と病態生理、難聴の予防と聴覚保護、難聴疾患の診断と治療および障害の解明、聴覚障害に対するリハビリテーション手段の開発と効果の評価、聴覚障害による社会的不利の解明と福祉への貢献と極めて多くの分野・領域にわたっていることは、今後も変わりません。

 しかし、時代の推移とともに、日本聴覚医学会および学術講演会等のあり方も、現代にマッチした、会員にとって魅力ある姿に代わっていくべきものと思料します。以前も申し述べました様に、本医学会の学会としての大きな特徴は、耳鼻咽喉科医ばかりではなく言語聴覚士、聴覚障害者教育の教育者など、聴覚障害や聴覚に関する諸問題に対して現実的に指針を定め活動していく大本の組織であるという点にあろうかと存じます。基礎研究や学問としての聴覚医学の推進がその礎となることは言を待ちませんが、こうした研究から生まれた聴覚医学に関する様々な手段、方法を現実の社会で活用することが本学会には求められています。そのためには、本医学会会員の皆様に学術講演会や機関誌であるAudiology Japanへの活発な参加と投稿をぜひともお願い致します。聴覚医学という大きな輪の元に、基礎医学者、臨床医、言語聴覚士、臨床検査技師、教育者など、それぞれの垣根を越えたところで聴覚医学と日本聴覚医学会の未来をめざしていけたらと衷心より願っております。そのためにも、学術講演会のあり方やAudiology Japanの新しい企画等を今後も模索していきたいと考えております。

 また、先般の身体障害者認定の新たな通達にありましたように、医師講習会等も社会の付託に応えるべくより充実したものにしなければなりません。また、補聴器の普及と正しい装用は、今後行政にとっても大きな柱の一つになるものと考えられます。本医学会がその推進の中心とならなければならないでしょう。堀口申作先生から9代にわたり連綿と続いてきた歴代の理事長の志を受けて、聴覚医学の進歩と日本聴覚医学会の発展のためにこれらの目的を果たすべく長い歴史と積み重ねた実績のある本医学会をさらに発展すべく、本医学会理事、顧問、監事の先生方と協力し努力し尽力していきたいと愚考しております。何卒、会員の皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

一般社団法人 日本聴覚医学会理事長
原  晃

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