分類B-VII 音響機器(補聴器)
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用語利得調整の規準の設定
定義・解説60dB の入力音圧レベルに対する音響利得の高周波数平均値(HFA)が,OSPL90 の高周波数平均値よりも77dB 低いレベル±1.5dB の範囲になる利得調整の設定。音圧レベル60dBの入力に対する最大音響利得高周波数平均値(HFA-FOG)が,[OSPL90 高周波数平均値(HFA-OSOL90)-77dB]よりも低い場合には,最大設定を利得調整の規準の設定(RTS)とする。
備考
参考

リニア補聴器において60dB の入力音圧レベルを用いた出力がOSPL90 よりも17dB 低くなるように利得調整すれば,65dBの平均音圧レベルの音声のピークはOSPL90 を超えないことを保証するのに役立つ。

旧JIS では「利得調整器の規準の位置(reference test gain control position)」として定義されていたが,2015年のJIS 改正で「利得調整の規準の設定」に改訂された。
旧JIS では「利得調整器の規準の位置」は「補聴器の規準の状態で,1600Hz において,音圧レベル60dB の入力に対する出力音圧を90dB 最大出力音圧レベルよりも15±1dB 低い音圧に等しくする利得調整器の位置。ただし,利得調整器を利得最大より7dB 低い位置にしたときに,音圧レベル60dB の入力に対する出力音圧が,OSPL90-15±1dB に達しない場合には,利得最大より7dB 低い位置を規準の位置とする。」と定義されていた。
対応英語reference test setting of the gain control(RTS)
対応JIS番号C 5512 IEC 60118-0