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- B-VIII-4. 骨導端子
番 4 カテゴリー 用語 骨導端子 定義・解説 骨導インプラントの骨に直接埋め込む端子の部分。この部分 のみを(狭義の)インプラントと呼ぶこともある。骨性結合(オッセオインテグレーション)などを利用して固定する。直接もしくは接合子(アバットメント)や磁石を介して振動子 と結合する。 備考 参考 注 対応英語 implant(body) 対応JIS番号 - B-VIII-3. 振動子
番 3 カテゴリー 用語 振動子 定義・解説 人工中耳や骨導インプラントの一部で,電気信号を機械振動 に変換する電気機械変換器の部分。人工中耳では耳小骨や内 耳窓に,骨導インプラントでは頭蓋骨に直接もしくは骨導端 子に接合子等を介して結合する。電磁変換や圧電素子変換な どが用いられる。 備考 参考 注 対応英語 transducer 対応JIS番号 - B-VIII-2. 骨導インプラント
番 2 カテゴリー 用語 骨導インプラント 定義・解説 通常の手術で改善困難な伝音または混合性難聴の患者におい て,頭蓋骨に埋め込んだ端子を介して機械振動を骨導で内耳 に伝達することで聴覚障害の補償をめざす手術と医療器具の総称。電気機械変換器を体内に植え込む能動型と,電気機械変換器が体外にある受動型に分かれる。 備考 参考 注 対応英語 bone conduction implant 対応JIS番号 - B-VIII-1. 人工中耳
番 1 カテゴリー 用語 人工中耳 定義・解説 通常の手術で改善困難な伝音または混合性難聴の患者において,音響振動を機械振動に変換して耳小骨もしくは内耳窓に直接伝達することで聴覚障害の補償をめざす手術と医療器具 の総称。 備考 参考 注 対応英語 active middle ear im-plant 対応JIS番号 - B-VII-23. 擬似 in situ 利得
番 23 カテゴリー 用語 擬似 in situ 利得 定義・解説 補聴器挿入時の擬似耳内の音圧レベルと規準入力音圧レベルとの差。この値は標準頭部胴体模型の位置によって変わる。 備考 参考 注 対応英語 simulated in situ gain (SISG) 対応JIS番号 IEC 60118―8 - A-I-1. 音響振動
番 1 カテゴリー 用語 音響振動 定義・解説 弾性媒質中の粒子がその平衡位置を中心として行う運動。 備考 参考 注 対応英語 acoustic oscillation ; acoustic vibration ; sound 対応JIS番号 IEV801-21-01 - A-I-2. 波
番 2 カテゴリー 用語 波 定義・解説 媒質中のどの点においても時間の関数であるとともに,ある時刻におけるある点では,その点の空間座標の関数であるように媒質中をある定められた速度で伝搬するじょう乱。 備考 参考 注 対応英語 wave 対応JIS番号 IEV801-23-01 - A-I-3. 縦波
番 3 カテゴリー A.音響一般 用語 縦波 定義・解説 媒質中の各点の粒子変位の方向が波面と直交する波。 備考 参考 注 対応英語 longitudinal wave 対応JIS番号 IEV801-23-05 - A-I-4. 平面波
番 4 カテゴリー A.音響一般 用語 平面波 定義・解説 波面がどこでも伝搬方向に垂直で,互いに平行な平面である波。 備考 参考 注 対応英語 plane wave 対応JIS番号 IEV801-23-06 - A-I-5. 周期
番 5 カテゴリー A.音響一般 用語 周期 定義・解説 周期的現象において,同一状態が再現するまでに経過する最小時間間隔。 備考 量記号は,T,単位記号は,s。 参考 注 対応英語 period 対応JIS番号 - A-I-6. 周波数,振動数
番 6 カテゴリー A.音響一般 用語 周波数,振動数 定義・解説 周期的現象が毎秒繰り返される回数。その値は周期の逆数。 備考 量記号は,f 又は ν,単位記号は,Hz。 参考 注 対応英語 frequency 対応JIS番号 - A-I-7. ヘルツ
番 7 カテゴリー A.音響一般 用語 ヘルツ 定義・解説 振動数又は周波数の単位記号で,単位時間1秒あたりの周波数を示す。単位記号は,Hz。 備考 1960年,国際度量衡会議で決められた統一単位記号。 サイクル/秒(cps)は旧称 参考 注 対応英語 hertz(Hz) 対応JIS番号 - C-I-4. 可聴音,音
番 4 カテゴリー C.聴覚 用語 可聴音,音 定義・解説 a)聴覚を引き起こさせる音響振動。 b)音響振動によって引き起こされる聴覚。 備考 参考 注 対応英語 audible sound 対応JIS番号 IEV801-21-02 - C-I-5. 超低周波音
番 5 カテゴリー A.音響一般 用語 超低周波音 定義・解説 可聴音の下限周波数(およそ 16 Hz)以下の周波数の音響振動。 備考 参考 注 対応英語 infrasound 対応JIS番号 IEV801-21-03 - C-I-6. 超音波音
番 6 カテゴリー A.音響一般 用語 超音波音 定義・解説 可聴音の上限周波数(およそ 16 kHz)以上の周波数の音響振動。 備考 参考 注 対応英語 ultrasound 対応JIS番号 IEV801-21-04 - A-I-8. 波長
番 8 カテゴリー A.音響一般 用語 波長 定義・解説 等方性の媒質中を進行する周期的な波動において,1周期だけ位相差がある二つの波面の垂直距離。 備考 量記号は,λ,単位記号は,m。 参考 注 対応英語 wavelength 対応JIS番号 - A-I-9. 振幅
番 9 カテゴリー A.音響一般 用語 振幅 定義・解説 正弦的に変化する量における最大値。例えば,t を独立変数とすると,y = A sin(ωt + α) における A 備考 一般化された正弦的変化量,すなわち f( t ) sin(ωt + α) に対しては,ある時刻t における f(t) の値をその時刻 t における振幅という。この場合には振幅は時間とともに変化する量となる。 参考 注 対応英語 amplitude 対応JIS番号 - A-II-1. 音響パワー密度,音の強さ,音響エネルギー束密度,音響インテンシティ
番 1 カテゴリー A.音響一般 用語 音響パワー密度,音の強さ,音響エネルギー束密度,音響インテンシティ 定義・解説 指定された方向に垂直な面を通過する音響エネルギー束をその面積で除した値。 備考 参考 注 対応英語 sound power density ; sound intensity ; sound energy flux density 対応JIS番号 IEV801-21-38 - A-II-2. 音の強さのレベル,音響インテンシティレベル
番 2 カテゴリー A.音響一般 用語 音の強さのレベル,音響インテンシティレベル 定義・解説 ある指定された方向の音の強さの基準の音の強さに対する比の対数。比の10を底とする対数(常用対数)を採り,10倍すれば音の強さのレベルはデシベルで表される。単位記号は,dB。 備考 特に指定がない限り,基準の音の強さは,1 pW/m2。 参考 注 対応英語 sound intensity level ; sound energy flux density level 対応JIS番号 IEV801-22-06 - A-II-3. レベル
番 3 カテゴリー A.音響一般 用語 レベル 定義・解説 ある量とその量の基準の量との比の対数。対数の底,基準の量,及びレベルの種類を明記する必要がある。 備考 - レベルの種類は,着目した量を表す用語と組み合わせて示す。例えば,音圧 レベル,音響パワーレベルなど。
- 基準の量は,着目する量が瞬時値,実効値又はそれ以外の量であっても変わらない。
- レベルに用いられる対数の底は,レベルの単位によって明示される。
参考 注 対応英語 level 対応JIS番号 IEV801-22-01 - A-II-4. ベル
番 4 カテゴリー A.音響一般 用語 ベル 定義・解説 対数の底を10としたときの,パワーに比例する量のレベルの単位。また,対数の底を10の平方根[10を底とする対数(常用対数)の値の2倍]としたときの場の量のレベルの単位。 備考 パワーのような量の例には,音響パワー及び音響エネルギーがある。場の量の例には,音圧又は電圧がある。 参考 注 対応英語 bel 対応JIS番号 IEV801-22-02 - A-II-5. デシベル
番 5 カテゴリー A.音響一般 用語 デシベル 定義・解説 ベルの1/10値。 備考 - デジベルは,レベルの単位として,ベルよりも一般的に使われる。
- デシベルは,対数の底を10の10乗根 [10を底とする対数(常用対数)の値の10倍]としたとき,パワーのような量のレベルの単位として定義される。また,デシベルは,対数の底を10の20乗根[10を底とする対数(常用対数)の値の20倍]としたときの場の量のレベルの単位である。
参考 注 対応英語 decibel(dB) 対応JIS番号 IEV801-22-03 - A-II-6. 静圧
番 6 カテゴリー A.音響一般 用語 静圧 定義・解説 媒質中のある点で,音波のないときに存在する圧力。 備考 参考 注 対応英語 static pressure 対応JIS番号 IEV801-21-18 - A-II-7. 音圧
番 7 カテゴリー A.音響一般 用語 音圧 定義・解説 特に指定しない限り,ある時間内の瞬時音圧の実効値。 備考 参考 注 対応英語 sound pressure 対応JIS番号 IEV801-21-20 - A-II-8. ピーク音圧
番 8 カテゴリー A.音響一般 用語 ピーク音圧 定義・解説 ある時間内で最大の絶対瞬時音圧。 備考 参考 注 対応英語 peak sound pressure 対応JIS番号 IEV801-21-21 - A-II-9. 瞬時音圧
番 9 カテゴリー A.音響一般 用語 瞬時音圧 定義・解説 媒質中のある点で,対象とする瞬間に存在する圧力から静圧を引いた値。 備考 参考 注 対応英語 instantaneous sound pressure 対応JIS番号 IEV801-21-19 - A-II-10. 基準音圧
番 10 カテゴリー A.音響一般 用語 基準音圧 定義・解説 習慣的に選ばれた音圧で,気体の場合には20µPa,個体は1µPa,液体は 1µPaである。 備考 参考 注 対応英語 reference sound pressure 対応JIS番号 IEV801-21-22 - A-II-11. パスカル
番 11 カテゴリー A.音響一般 用語 パスカル 定義・解説 圧力,応力の単位。単位記号は,Pa。1 Pa=1 N/m2。 備考 参考 注 対応英語 pascal(Pa) 対応JIS番号 - A-II-12. 音圧レベル
番 12 カテゴリー A.音響一般 用語 音圧レベル 定義・解説 ある音圧の基準の音圧に対する比の対数。比の10を底とする対数(常用対数)を採り,20倍すれば,音圧レベルはデシベルで表される。単位記号は,dB。 備考 特に指定がない限り,基準の音圧は,空中伝搬音に対しては 20µPa,空気以外の媒質に対しては 1µPa。また,特に指定がない限り,音圧は実効値で表されているものとする。 参考 注 対応英語 sound pressure level(SPL) 対応JIS番号 IEV801-22-07 - A-II-13. スペクトル密度レベル,スペクトルレベル
番 13 カテゴリー A.音響一般 用語 スペクトル密度レベル,スペクトルレベル 定義・解説 ある周波数帯域内に分布する指定された量のその周波数帯域幅との比について,周波数帯域幅をゼロに近づけたときの極限値のレベル。 備考 1.量の種類は,(二乗)音圧スペクトルレベルのように明示しなければならない。
2.観測に用いるフィルタが有限な周波数帯域幅をもっていることを考慮し,実際には着目する周波数帯域の中心周波数における音圧スペクトルレベルLpsは,次の式で得られる。ここに、pとp0は,それぞれ観測値と基準値,BとB0は ,フィルタの実効周波数帯域値と基準帯域値1 Hzである。 Lpをそのフィルタによって観測されたバンド音圧レベルとすれば,上の式は
参考 注 対応英語 spectrum density level ; spectrum level 対応JIS番号 IEV801-22-13 - A-II-14. 帯域音圧レベル,バンド(音圧)レベル
番 14 カテゴリー A.音響一般 用語 帯域音圧レベル,バンド(音圧)レベル 定義・解説 ある特定された周波数帯域の音圧レベル。 備考 周波数帯域は,低域及び高域の遮断周波数又は幾何学的な中心周波数と帯域幅で特定してよい。帯域幅は,1オクターブバンド(音圧)レベル,1/2オクターブバンド(音圧)レベル,1/3オクターブバンド(音圧)レベルのように,バンドレベルに付随する接頭語で指定してもよい。 参考 注 対応英語 band sound pressure level 対応JIS番号 IEV801-22-12 - A-II-15. ピークレベル
番 15 カテゴリー A.音響一般 用語 ピークレベル 定義・解説 ある指定された時間内に生じる指定された量の最大の瞬時レベル。 備考 参考 注 対応英語 peak level 対応JIS番号 IEV801-22-10 - A-II-16. 時間平均音圧レベル,等価音圧レベル
番 16 カテゴリー A.音響一般 用語 時間平均音圧レベル,等価音圧レベル 定義・解説 ある指定された時間内における音圧実効値の基準音圧に対する比の対数。比の10を底とする対数(常用対数)をとり20倍すれば,時間平均音圧レベルはデシベルで表される。単位記号は,dB。 備考 特に指定がない限り,空中伝搬音の基準音圧は,20μPa。 参考 注 対応英語 time‐average sound pressure level ; equivalent continuous sound pressure level 対応JIS番号 IEV801-22-11 - A-II-17. ピークサウンドレベル
番 17 カテゴリー A.音響一般 用語 ピークサウンドレベル 定義・解説 ある指定された時間内で,標準の周波数重み付け音圧レベルの最大瞬時値。 備考 もし,周波数重み付け特性の指定がない場合には,A 周波数重み付け特性が指定されているものとする。 参考 注 対応英語 peak frequency-weighted sound pressure level ; peak sound level 対応JIS番号 IEV801-22-15 - A-II-18. 音響暴露レベル,騒音暴露レベル
番 18 カテゴリー A.音響一般 用語 音響暴露レベル,騒音暴露レベル 定義・解説 A周波数特性で重み付けされた音圧の二乗値のある指定された時間間隔にわたる又は飛行機の通過のような時間事象にわたる時間積分の,基準音圧20μPaの二乗値に1秒間の基準継続時間間隔を乗じた積に対する比の対数。デシベルで表した音響暴露レベルは,その比の10を底とする対数(常用対数)の10倍。単位記号は,dB。基準の音圧と周波数重み付け特性は,指定があれば異なってもよい。 備考 参考 注 対応英語 sound exposure level 対応JIS番号 IEV801-22-17 - A-I-10. 音響スペクトル
番 10 カテゴリー A.音響一般 用語 音響スペクトル 定義・解説 周波数の関数として複合音の成分の大きさ(場合によっては位相も)を表したもの。 備考 参考 注 対応英語 sound spectrum 対応JIS番号 IEV801-21-15 - A-I-11. スペクトル密度
番 11 カテゴリー A.音響一般 用語 スペクトル密度 定義・解説 場の量の二乗平均値を帯域幅で除した値を,帯域幅をゼロに近づけたときの極限値。場の量の種類は,音圧,粒子速度,粒子加速度などのように指定しなければならない。 備考 参考 注 対応英語 spectral density ; spectrum density 対応JIS番号 IEV801-21-43 - A-I-12. 位相
番 12 カテゴリー A.音響一般 用語 位相 定義・解説 周期的な現象において1周期ごとに繰り返される変量の位置を示す量。例えば,y = A sin(ωt + α ) では(ωt + α )。 備考 参考 注 対応英語 phase 対応JIS番号 - A-I-13. 位相差
番 13 カテゴリー A.音響一般 用語 位相差 定義・解説 同一周波数の二つの周期的現象の同一時刻おける位相の差。 備考 参考 注 対応英語 phase difference 対応JIS番号 - A-III-1. 位相速度
番 1 カテゴリー A.音響一般 用語 位相速度 定義・解説 一定位相の面が伝搬する方向の速度。 備考 参考 注 対応英語 phase velocity 対応JIS番号 IEV801-23-20 - A-III-2. 群速度
番 2 カテゴリー A.音響一般 用語 群速度 定義・解説 非正弦的なじょう乱の包絡線で表される特徴量の伝搬速度。 備考 1.群速度は,分散性媒質においてだけ位相速度と異なる。
2.群速度は,通常,じょう乱にかかわるエネルギーの伝搬速度。参考 注 対応英語 group velocity 対応JIS番号 IEV801-23-21 - A-I-14. 純音
番 14 カテゴリー A.音響一般 用語 純音 定義・解説 正弦音響信号。 備考 参考 注 対応英語 pure sound ; pure tone 対応JIS番号 IEV801-21-05 - A-I-15. 基音,基本音
番 15 カテゴリー A.音響一般 用語 基音,基本音 定義・解説 周期的な音波において,その周期と同じ周期をもつ正弦波成分。 備考 参考 注 対応英語 fundamental tone ; fundamental 対応JIS番号 IEV801-30-01 - A-I-16. 複合音
番 16 カテゴリー A.音響一般 用語 複合音 定義・解説 周波数の異なる幾つかの正弦波からなる音。単純な音響振動ではない音。 備考 参考 注 対応英語 complex sound 対応JIS番号 IEV801-21-06 - A-I-17. 部分音
番 17 カテゴリー A.音響一般 用語 部分音 定義・解説 複合音を構成する正弦波成分。 備考 参考 注 対応英語 partial 対応JIS番号 IEV801-30-02 - A-I-18. 全音
番 18 カテゴリー A.音響一般 用語 全音 定義・解説 基本周波数の比が,2の1/6乗根である二つの音の対数周波数間隔。 備考 - 1オクターブ,6全音である。
- 全音は,対数周波数間隔の単位として用いられる。
参考 注 対応英語 tempered whole tone ; whole step 対応JIS番号 IEV801-30-10 - A-I-19. 半音
番 19 カテゴリー A.音響一般 用語 半音 定義・解説 基本周波数の比が,2の1/12乗根である二つの音の対数周波数間隔。 備考 - 1オクターブ,12半音である。
- 半音は,対数周波数間隔の単位として用いられる。
参考 注 対応英語 tempered semitone ; half step 対応JIS番号 IEV801-30-11 - A-I-20. 基本周波数,基本振動数
番 20 カテゴリー A.音響一般 用語 基本周波数,基本振動数 定義・解説 a)ある周期性の量において,それと同じ周期をもつ正弦波成分の周波数。
b)振動系において,最も低い固有振動数。備考 参考 注 対応英語 fundamental frequency 対応JIS番号 IEV801-24-11 - A-I-21. 上音
番 21 カテゴリー A.音響一般 用語 上音 定義・解説 複合音において基本音以外の部分音。その周波数の一番少ないものから順に第1上音,第2上音……という。複合音が周期的であって,第2倍音をもてばそれは第1上音になる。 備考 参考 注 対応英語 overtone 対応JIS番号 - A-I-22. 倍音
番 22 カテゴリー A.音響一般 用語 倍音 定義・解説 周期的な複合音の各成分中,基本音以外のもの。第n倍音とは,基本周波数の n 倍の周波数をもつものをいう。 備考 この用語は主として可聴周波数の音に対して用いる。 参考 注 対応英語 harmonic tone 対応JIS番号 - A-I-23. 調波,ハーモニック
番 23 カテゴリー A.音響一般 用語 調波,ハーモニック 定義・解説 複合音を構成する正弦波成分で,その周波数が基本波の周波数の整数倍であるもの。 備考 この2倍以上を高調波という。 参考 注 対応英語 harmonic 対応JIS番号 IEV801-30-03 - A-I-24. 音の高調波列
番 24 カテゴリー A.音響一般 用語 音の高調波列 定義・解説 各音の基本周波数が最小の基本周波数の整数倍である音の系列。 備考 参考 注 対応英語 harmonic series of sounds 対応JIS番号 IEV801-30-04 - A-I-25. ビブラート
番 25 カテゴリー A.音響一般 用語 ビブラート 定義・解説 一つ又は二つ以上の音波の特徴(例えば,周波数,位相,振幅)を約6Hzの周期で変化させた場合に感じられる音楽における音響効果の 一 種。 備考 トレモロは,主として振幅の変化である。 参考 注 対応英語 vibrato 対応JIS番号 IEV801-30-05 - A-I-26. 調和成分
番 26 カテゴリー A.音響一般 用語 調和成分 定義・解説 複合音の成分のうち,その周波数が倍音関係にあるもの。 備考 参考 注 対応英語 harmonic component 対応JIS番号 - A-I-27. 低調波,分数調波,サブハーモニック
番 27 カテゴリー A.音響一般 用語 低調波,分数調波,サブハーモニック 定義・解説 周期的強制振動をしている系の振動成分のうち,外力の基本周波数(振動数)の整数分の一の周波数(振動数)をもつもの。 備考 参考 注 対応英語 subharmonic 対応JIS番号 - A-IV-1. 共振,共鳴
番 1 カテゴリー A.音響一般 用語 共振,共鳴 定義・解説 励振周波数のわずかな増減によっても系の応答が減少するような強制振動系の現象。 備考 例えば,速度の共振のように何の量に対する応答かを示すのがよい。 参考 注 対応英語 resonance 対応JIS番号 IEV801-24-05 - A-IV-2. 共振周波数
番 2 カテゴリー A.音響一般 用語 共振周波数 定義・解説 共振を起こす周波数 備考 混乱を起こす可能性があるときは,例えば,速度の共振周波数のように,共振の種類を示さなければならない。 参考 注 対応英語 resonance frequency 対応JIS番号 IEV801-24-06 - A-IV-3. Q(きゅう)
番 3 カテゴリー A.音響一般 用語 Q(きゅう) 定義・解説 1周期の間に蓄えられる最大エネルギーの消費されるエネルギーに対する比の2π倍で表される。系の共振の鋭さの測度。 備考 歴史的には,Q という文字は回路のリアクタンスの抵抗に対する比を示すために適宜に選ばれたものである。英語の“quality factor"という名前は,後から導入された。 参考 注 対応英語 quality factor 対応JIS番号 IEV801-24-12 - A-IV-4. ダンピング,制動減衰
番 4 カテゴリー A.音響一般 用語 ダンピング,制動減衰 定義・解説 時間又は距離とともに振動系からエネルギーが失われること。 備考 参考 注 対応英語 damping 対応JIS番号 IEV801-24-19 - A-III-3. 干渉
番 3 カテゴリー A.音響一般 用語 干渉 定義・解説 同一周波数で位相又は伝搬方向が異なる二つ以上の波が重畳して生じる現象。 備考 参考 注 対応英語 interference 対応JIS番号 IEV801-23-13 - A-III-4. 節(ふし)
番 4 カテゴリー A.音響一般 用語 節(ふし) 定義・解説 定在波において,波のある指定された量の振幅がゼロとなる点,線又は面。 備考 - 実際には,この振幅は一般にゼロにはならず最小値となるだけである。このとき節は,部分節と呼ばれる。
- 節となる量を明確に指定するために,変位の節,粒子速度の節,音圧の節のように,節という用語の前に接頭語を施して用いるのがよい。
参考 注 対応英語 node 対応JIS番号 IEV801-23-16 - A-III-5. 腹(はら)
番 5 カテゴリー A.音響一般 用語 腹(はら) 定義・解説 定在波において,波のある指定された量の振幅が最大となる点,線又は面。 備考 腹となる量を明確に指定するために,変位の腹,粒子速度の腹,音圧の腹のように,腹という用語の前に接頭語を施して用いるのがよい。 参考 注 対応英語 antinode 対応JIS番号 IEV801-23-17 - A-III-6. 音の速度,音速
番 6 カテゴリー A.音響一般 用語 音の速度,音速 定義・解説 音波が伝搬する方向と速さを示すベクトル。 備考 参考 音速は,音の速さの意味に用ることもある。 注 対応英語 sound wave velocity 対応JIS番号 IEV801-23-19 - A-III-7. 分散
番 7 カテゴリー A.音響一般 用語 分散 定義・解説 音の速さが周波数によって異なるために生じる,波の正弦波成分の分離。 備考 参考 注 対応英語 dispersion 対応JIS番号 IEV801-23-22 - A-III-8. 屈折
番 8 カテゴリー A.音響一般 用語 屈折 定義・解説 音の速さが場所によって変わるために,音波の伝搬する方向が変化する現象。 備考 参考 注 対応英語 refraction 対応JIS番号 IEV801-23-23 - A-III-9. 回折
番 9 カテゴリー A.音響一般 用語 回折 定義・解説 媒質中の障害物又は不均一性によって,音波の進行方向が変化する現象。 備考 参考 注 対応英語 diffraction 対応JIS番号 IEV801-23-25 - A-III-10. 散乱
番 10 カテゴリー A.音響一般 用語 散乱 定義・解説 多くの方向に生じる音波の不規則な回折及び反射。 備考 参考 注 対応英語 scattering 対応JIS番号 IEV801-23-26 - A-III-11. 伝搬損失
番 11 カテゴリー A.音響一般 用語 伝搬損失 定義・解説 音が伝搬する媒質中における,ある指定された2点間の音圧レベルの減衰。しばしばどちらか一方の点を音源からある基準の距離だけ離れた地点に採る。 備考 参考 注 対応英語 transmission loss ; propagation loss 対応JIS番号 IEV801-23-39 - A-III-12. 吸収損失
番 12 カテゴリー A.音響一般 用語 吸収損失 定義・解説 伝搬損失のうち,媒質中又は反射に伴う音響エネルギーの消散又は変換によるもの。 備考 参考 注 対応英語 absorption loss 対応JIS番号 IEV801-23-40 - A-III-13. 発散損失
番 13 カテゴリー A.音響一般 用語 発散損失 定義・解説 伝搬損失のうち,発散すなわち系の構成に基づく音波の広がりによるもの。 備考 発散損失は,例えば,点音源から放射される球面波に存在する。 参考 距離減衰ともいう。 注 対応英語 divergence loss ; spreading loss 対応JIS番号 IEV801-23-41 - C-I-7. 聴覚高調波
番 7 カテゴリー A.音響一般 用語 聴覚高調波 定義・解説 与えられた刺激によって聴覚機構で新たに生成され,知覚される高調波。 備考 参考 注 対応英語 aural harmonic 対応JIS番号 IEV801-29-39 - A-V-1. 吸音
番 1 カテゴリー A.音響一般 用語 吸音 定義・解説 材料又は物体によって音響エネルギーが熱に変換される現象。媒質中における音の伝搬過程又は二つの物質の境界面に音波が入射したときに生じる。 備考 参考 注 対応英語 sound absorption 対応JIS番号 IEV801-31-01 - A-III-14. うなり
番 14 カテゴリー A.音響一般 用語 うなり 定義・解説 周波数の異なる二つ以上の同種の波が線形又は非線形結合して生じる現象。 備考 参考 注 対応英語 beat 対応JIS番号 IEV801-23-14 - A-III-15. 定在波
番 15 カテゴリー A.音響一般 用語 定在波 定義・解説 同一周波数の同種の進行波の干渉によって生じる空間的にある固定した分布をもつ周期的な波。 備考 このような波は,空間的に固定した節又は部分節及び腹によって特徴付けられる。 参考 注 対応英語 standing wave 対応JIS番号 IEV801-23-15 - A-VI-1. 雑音
番 1 カテゴリー A.音響一般 用語 雑音 定義・解説 不規則な又は統計的にランダムな振動 備考 参考 注 対応英語 noise 対応JIS番号 IEV801-21-08a - A-VI-2. 騒音
番 2 カテゴリー A.音響一般 用語 騒音 定義・解説 不快な又は望ましくない音,その他の妨害。 備考 参考 注 対応英語 noise 対応JIS番号 IEV801-21-08b - A-VI-3. 不規則雑音,ランダムノイズ
番 3 カテゴリー A.音響一般 用語 不規則雑音,ランダムノイズ 定義・解説 時間的にランダムに生じる多数のじょう乱要素の集まりによる振動。 備考 参考 注 対応英語 random noise 対応JIS番号 IEV801-21-09 - A-VI-4. 白色雑音,ホワイトノイズ
番 4 カテゴリー A.音響一般 用語 白色雑音,ホワイトノイズ 定義・解説 本質的に周波数に依存しないパワースペクトル密度をもつ雑音。 備考 参考 注 対応英語 white noise 対応JIS番号 IEV801-21-10 - A-VI-5. ピンクノイズ
番 5 カテゴリー A.音響一般 用語 ピンクノイズ 定義・解説 周波数の逆数に比例するパワースペクトル密度をもつ雑音。 備考 参考 注 対応英語 pink noise 対応JIS番号 IEV801-21-11 - A-VI-6. 帯域雑音
番 6 カテゴリー A.音響一般 用語 帯域雑音 定義・解説 ある限られた周波数範囲の連続スペクトルをもつ雑音。 備考 参考 注 対応英語 band‐pass of noise 対応JIS番号 - A-VI-7. スピーチノイズ
番 7 カテゴリー A.音響一般 用語 スピーチノイズ 定義・解説 語音の長時間平均スペクトルに近いスペクトルをもつ語音をマスキングするための広帯域雑音。語音のマスキングに最も効率的な雑音である。語音聴力検査では,スペクトルレベルが125Hz から1,000Hz まで周波数によらず一定で,1,000Hzから6,000Hz まで12dB/oct 減衰する加重不規則雑音が用いられる。 備考 参考 注 対応英語 speech weighted noise 対応JIS番号 T1201-2 - A-I-28. 震音
番 28 カテゴリー A.音響一般 用語 震音 定義・解説 周波数が平均値を中心として周期的に変化する音。 備考 参考 注 対応英語 warble tone 対応JIS番号 IEV801-21-07 - A-V-2. 残響
番 2 カテゴリー A.音響一般 用語 残響 定義・解説 音源が停止した後に繰り返される反射又は散乱の結果として空間に持続する音。 備考 参考 注 対応英語 reverberation 対応JIS番号 IEV801-21-14 - A-V-3. 残響時間
番 3 カテゴリー A.音響一般 用語 残響時間 定義・解説 室内において,音源を停止した後,音圧レベルが60dB減衰するのに要する時間。これは周波数,周波数帯域による。 備考 参考 注 対応英語 reverberation time 対応JIS番号 IEV801-31-07 - A-V-4. 残響室
番 4 カテゴリー A.音響一般 用語 残響室 定義・解説 できるだけ拡散性が高い音場を実現するために特に設計された長い残響時間をもつ室。 備考 残響室は,材料の吸音率及び音源の音響パワーの測定に用いられる。 参考 注 対応英語 reverberation room 対応JIS番号 IEV801-31-13 - A-V-5. 無響室
番 5 カテゴリー A.音響一般 用語 無響室 定義・解説 境界に入射したすべての音が吸収されることによって,内部で自由音場の条件が成り立つ室。 備考 参考 注 対応英語 free‐field room ; anechoic room 対応JIS番号 IEV801-31-18 - A-V-6. 聴覚検査室
番 6 カテゴリー A.音響一般 用語 聴覚検査室 定義・解説 外部騒音を遮断し,内部を吸音処理した聴覚の検査をする室。 備考 参考 注 対応英語 audiometric room 対応JIS番号 IEV801-31-20 - A-V-7. ライブな室
番 7 カテゴリー A.音響一般 用語 ライブな室 定義・解説 比較的吸音力が少ない室。 備考 参考 注 対応英語 live room 対応JIS番号 IEV801-31-14 - A-V-8. デッドな室
番 8 カテゴリー A.音響一般 用語 デッドな室 定義・解説 比較的吸音力が多い室。 備考 参考 注 対応英語 dead room 対応JIS番号 IEV801-31-19 - A-II-19. サウンドレベル,重み付け音圧レベル,騒音レベル
番 19 カテゴリー A.音響一般 用語 サウンドレベル,重み付け音圧レベル,騒音レベル 定義・解説 標準の周波数重み付けと指数形時間重み付けを施して得られる音圧の基準音圧20μPa に対する比の対数。比の10を底とする対数(常用対数)を採り,20倍すれば,重み付け音圧レベルはデシベルで表される。単位記号は,dB。 備考 - 周波数重み付け特性A,B,C と指数形時間重み付け特性 fast(F),slow(S),impulse(I)は,IEC60651 : 1979 “Sound Level Meters"に規定されている。
- 使用した時間と周波数の重み付け特性は,明示するのが望ましい。特に指定がない場合には,fast(F),指数形時間重み付け特性とA周波数重み付け特性が使用されているものとする。
参考 我が国で用いられている騒音レベルは,周波数重み付けA特性 とF又はS指数形時間重み付け特性を用いた音圧レベル。 注 対応英語 sound level ; weighted sound pressure level 対応JIS番号 IEV801-22-14 - A-II-20. 時間平均サウンドレベル,等価サウンドレベル,等価騒音レベル
番 20 カテゴリー A.音響一般 用語 時間平均サウンドレベル,等価サウンドレベル,等価騒音レベル 定義・解説 ある指定された時間区間に与えられた標準の周波数重み付け音圧の二乗時間平均値の基準音圧(20 μPa)の二乗に対する比の対数。デシベルで表した時間平均音圧レベルは,比の10を底とする対数(常用対数)の10倍。単位記号は,dB。 備考 もし,周波数重み付け特性の指定がない場合には,A周波数重み付け特性が指定されているものとする。 参考 注 対応英語 time‐average sound level ; equivalent continuous sound level 対応JIS番号 IEV801-22-16 - A-VI-8. 周囲雑音,環境雑音
番 8 カテゴリー A.音響一般 用語 周囲雑音,環境雑音 定義・解説 定められた場所で,それを取り囲む音。通常,その場所にかかわりない多くの音源による音が混ざり合ったもの。 備考 参考 注 対応英語 ambient noise 対応JIS番号 IEV801-21-12 - A-VI-9. 背景雑音,暗騒音
番 9 カテゴリー A.音響一般 用語 背景雑音,暗騒音 定義・解説 信号の生成,伝送,検出,測定又は記録に用いるシステムの中にあるすべての音源からの妨害の全部。 備考 参考 注 対応英語 background noise 対応JIS番号 IEV801-21-13 - A-VI-10. 音響暴露量,騒音暴露量
番 10 カテゴリー A.音響一般 用語 音響暴露量,騒音暴露量 定義・解説 指定された時間間隔中又は航空機の飛行のような事象について,A周波数特性で重み付けられた瞬時音圧の二乗の時間積分。周波数の重み付けは,A特性以外の特性もある。 備考 - 積分時間は,暗黙のうちに積分に含まれており,明示的に示す必要はない。
- 騒音暴露の単位は,もし時間の単位が秒の場合にはパスカル二乗秒(Pa2 s),千秒の場合にはパスカル二乗キロ秒(Pa2 ks),時間の場合にはパスカル二乗時間(Pa2 h)。
参考 注 対応英語 sound exposure 対応JIS番号 IEV801-21-23 - A-I-29. 振動
番 29 カテゴリー A.音響一般 用語 振動 定義・解説 ある量の大きさが,時間とともにある基準の値より大きくなったり小さくなったりする現象。 備考 参考 注 対応英語 oscillation; vibration 対応JIS番号 - A-I-30. (振動)加速度レベル
番 30 カテゴリー A.音響一般 用語 (振動)加速度レベル 定義・解説 ある(振動)加速度の基準の加速度に対する比の対数。比の10を底とする対数(常用対数)をとり20倍すれば,(振動)加速度レベルはデシベルで表される。単位記号は,dB。 備考 特に指定がない限り,基準の加速度は,1 μm/s2。また,特に指定がない限り,加速度は,実効値で表されているものとする。 参考 計量法では,基準の加速度は,10 μm/s2 。 注 対応英語 (vibratory) acceleration level 対応JIS番号 IEV801-22-09 - A-I-31. 線形振動
番 31 カテゴリー A.音響一般 用語 線形振動 定義・解説 復元力が振幅に比例する振動。固有(自由)振動数は振幅に無関係で,一定となる。 備考 参考 注 対応英語 linear vibration 対応JIS番号 - A-I-32. 非線形振動
番 32 カテゴリー A.音響一般 用語 非線形振動 定義・解説 復元力が振幅に比例しない振動。固有(自由)振動数は振幅と共に変化する。 備考 参考 注 対応英語 non‐linear vibration 対応JIS番号 - A-I-33. 時定数
番 33 カテゴリー A.音響一般 用語 時定数 定義・解説 時間とともに指数的に減少する場の量の振幅が,1/e=0.3679 ……まで変化するのに必要な時間。 備考 参考 注 対応英語 time constant 対応JIS番号 IEV801-21-45 - A-VII-1. イミタンス
番 1 カテゴリー A.音響一般 用語 イミタンス 定義・解説 インピーダンス又はアドミタンスを示す一般用語。 備考 参考 注 対応英語 immittance 対応JIS番号 IEV801-25-16 - A-I-34. 応答,レスポンス
番 34 カテゴリー A.音響一般 用語 応答,レスポンス 定義・解説 指定された条件下で刺激(駆動)による機器又はシステムの,運動又はその他の出力。用いられる入力及び出力の種類を示すべきである。 備考 参考 注 対応英語 response 対応JIS番号 IEV801-21-47 - A-VII-2. 音響イミタンス
番 2 カテゴリー A.音響一般 用語 音響イミタンス 定義・解説 音響インピーダンスと音響アドミタンスを包括する概念。 備考 音響アドミタンスは音響インピーダンスの逆数。 参考 注 対応英語 acoustic immittance 対応JIS番号 - A-VII-3. インピーダンス
番 3 カテゴリー A.音響一般 用語 インピーダンス 定義・解説 ある周波数において,(力又は音圧といった)力の量を(振動速度又は粒子速度といった)運動の場の量で除した値。又は電圧を電流で除した値。 備考 - インピーダンスという用語は,一般的には,線形系,かつ,定常な正弦信号に対して適用される。
- 過渡的な場合には,周波数の関数としてのインピーダンスは,それぞれのフーリエ変換又はラプラス変換した量の商である。
- インピーダンスは,その積がパワー又は単位面積当たりのパワー単位をもつような二つの量の商である。
参考 注 対応英語 impedance 対応JIS番号 IEV801-25-13 - A-VII-4. アドミタンス
番 4 カテゴリー A.音響一般 用語 アドミタンス 定義・解説 所定の種類のインピーダンスの逆数。 備考 参考 注 対応英語 admittance 対応JIS番号 IEV801-25-15 - A-VII-5. 音響インピーダンス
番 5 カテゴリー A.音響一般 用語 音響インピーダンス 定義・解説 指定された面において,音圧をその面を通過する体積速度で除した値。 備考 参考 注 対応英語 acoustic impedance 対応JIS番号 IEV801-25-40 - A-VII-6. 音響抵抗
番 6 カテゴリー A.音響一般 用語 音響抵抗 定義・解説 音響インピーダンスの実数部。 備考 参考 注 対応英語 acoustic resistance 対応JIS番号 IEV801-25-41 - A-VII-7. 音響リアクタンス
番 7 カテゴリー A.音響一般 用語 音響リアクタンス 定義・解説 音響インピーダンスの虚数部。 備考 参考 注 対応英語 acoustic reactance 対応JIS番号 IEV801-25-42 - A-VII-8. 音響スチフネス
番 8 カテゴリー A.音響一般 用語 音響スチフネス 定義・解説 摩擦と慣性が無視できる正弦波運動をしている系において,音圧をその結果生じる同相の体積変位で除した値。 備考 参考 注 対応英語 acoustic stiffness 対応JIS番号 IEV801-25-44 - A-VII-9. 音響コンプライアンス
番 9 カテゴリー A.音響一般 用語 音響コンプライアンス 定義・解説 音響スチフネスの逆数。 備考 参考 注 対応英語 acoustic compliance 対応JIS番号 IEV801-25-45 - A-V-9. 音場(おんじょう)
番 9 カテゴリー A.音響一般 用語 音場(おんじょう) 定義・解説 音波の存在する弾性体内の領域。 備考 参考 注 対応英語 sound field 対応JIS番号 IEV801-23-27 - A-V-10. 自由音場
番 10 カテゴリー A.音響一般 用語 自由音場 定義・解説 等方性,かつ,均質の媒質中で境界の影響を無視できる音場。 備考 参考 注 対応英語 free sound field 対応JIS番号 IEV801-23-28 - A-V-11. 近距離音場
番 11 カテゴリー A.音響一般 用語 近距離音場 定義・解説 音源に十分近くに作られる瞬時音圧と瞬時粒子速度とが同相にならない音場。 備考 参考 注 対応英語 near sound field 対応JIS番号 IEV801-23-29 - A-V-12. 遠距離音場
番 12 カテゴリー A.音響一般 用語 遠距離音場 定義・解説 音源から十分遠方に作られる瞬時音圧と瞬時粒子速度とを同相とみなすことができる音場。 備考 参考 注 対応英語 far sound field 対応JIS番号 IEV801-23-30 - A-V-13. 拡散音場
番 13 カテゴリー A.音響一般 用語 拡散音場 定義・解説 ある区域内で音響エネルギー密度の統計分布が一様で,かつ,その区域内のどの点においても音響エネルギーの伝搬方向がすべての方向に対して等確率である音場。 備考 参考 注 対応英語 diffuse sound field 対応JIS番号 IEV801-23-31 - B-I-1. イヤホン(受話器)
番 1 カテゴリー B.音響機器 用語 イヤホン(受話器) 定義・解説 耳に音響的に密結合し,電気信号から音響信号を得る電気音響変換器。 備考 参考 注 対応英語 earphone 対応JIS番号 IEV801-27-18 - B-I-2. 挿入形イヤホン
番 2 カテゴリー B.音響機器 用語 挿入形イヤホン 定義・解説 外耳道に直接挿入され又は外耳道挿入用イヤモールドのようなものと直接結合されて装用される小形イヤホン。 備考 参考 注 対応英語 insert earphone 対応JIS番号 IEV801-27-22 - B-I-3. 耳載せ形イヤホン
番 3 カテゴリー B.音響機器 用語 耳載せ形イヤホン 定義・解説 外耳の外側に装着される構成のイヤホン。 備考 参考 注 対応英語 supra‐aural earphone 対応JIS番号 IEV801-27-23 - B-I-4. 耳覆い形イヤホン
番 4 カテゴリー B.音響機器 用語 耳覆い形イヤホン 定義・解説 耳及びその周囲を十分に覆うことができる空洞をもつイヤホン。 備考 参考 注 対応英語 circumaural earphone 対応JIS番号 IEV801-27-24 - B-I-5. ヘッドホン
番 5 カテゴリー B.音響機器 用語 ヘッドホン 定義・解説 一つ又は二つのイヤホンをヘッドバンドで結合した装置。 備考 参考 注 対応英語 headphone 対応JIS番号 IEV801-27-20 - B-I-6. 骨導振動子,骨導受話器
番 6 カテゴリー B.音響機器 用語 骨導振動子,骨導受話器 定義・解説 頭部の骨状部分,通常は,乳様突起部と結合して電気振動を機械振動に変換する電気機械変換器。 備考 参考 注 対応英語 bone‐conduction vibrator 対応JIS番号 IEV801-27-26 - B-I-7. 音さ(叉)
番 7 カテゴリー B.音響機器 用語 音さ(叉) 定義・解説 U字形の振動体で,純音を発生するもの。 備考 参考 注 対応英語 tuning fork 対応JIS番号 - B-IX-1. 聴覚保護具,イヤプロテクタ,イヤディフェンダ,防音保護具
番 1 カテゴリー B.音響機器 用語 聴覚保護具,イヤプロテクタ,イヤディフェンダ,防音保護具 定義・解説 聴覚器を騒音から保護するために,外耳道内,耳介内若しくは耳を覆って又は頭の大部分を覆って取り付けられる装置。 備考 参考 注 対応英語 hearing protector ; ear protector ; ear defender 対応JIS番号 IEV801-28-21 - B-II-1. 音響カプラ
番 1 カテゴリー B.音響機器 用語 音響カプラ 定義・解説 電気音響変換器や電気機械変換器の校正又は試験を行うために,二つの変換器を結合する装置。音響カプラは,イヤホン又はマイクロホンの校正のために,その中に生じる音圧を測定するために取り付ける校正されたマイクロホンとともに使用する,所定の形状及び容積の空洞。 備考 参考 注 対応英語 acoustic coupler 対応JIS番号 IEV801-28-03 - B-II-2. メカニカルカプラ
番 2 カテゴリー B.音響機器 用語 メカニカルカプラ 定義・解説 骨導振動子を校正するための装置。規定された押付力で取り付けられた骨導振動子に対して規定された機械インピーダンスとなるように作られ,骨導振動子とメカニカルカプラとの間の接触表面での振動力レベルを求めるための電気機械変換器とともに使用される。 備考 参考 注 対応英語 mechanical coupler 対応JIS番号 IEV801-28-04 - B-I-8. ピストンホン
番 8 カテゴリー B.音響機器 用語 ピストンホン 定義・解説 小さな寸法の閉空洞内に既知の音圧を発生させるための,既知の周波数と既知の振幅で往復運動する剛なピストンをもつ装置。 備考 参考 注 対応英語 pistonphone 対応JIS番号 IEV801-28-11 - B-III-1. ひずみ
番 1 カテゴリー B.音響機器 用語 ひずみ 定義・解説 波形の望ましくない変化。 備考 ひずみは,次によって生じる。
a)入力と出力間の非線形関係
b)異なる周波数で非均一性伝搬
c)周波数に比例しない位相変化参考 注 対応英語 distortion 対応JIS番号 IEV801-21-48 - B-III-2. 高調波ひずみ
番 2 カテゴリー B.音響機器 用語 高調波ひずみ 定義・解説 入力量が一つの正弦波であるとき,出力量に高調波成分が発生する非線形ひずみ。 備考 参考 注 対応英語 harmonic distortion 対応JIS番号 - B-III-3. 非線形ひずみ
番 3 カテゴリー B.音響機器 用語 非線形ひずみ 定義・解説 入力量とそれに対応する出力量との間に比例関係がないときに現れるひずみ。 備考 参考 注 対応英語 non‐linear distortion 対応JIS番号 - B-III-4. 波形ひずみ
番 4 カテゴリー B.音響機器 用語 波形ひずみ 定義・解説 波形の変化として現れるひずみ。 備考 参考 注 対応英語 waveform distortion 対応JIS番号 - B-III-5. 過渡ひずみ
番 5 カテゴリー B.音響機器 用語 過渡ひずみ 定義・解説 入力量の振幅や周波数が急激に変化するときに生じるひずみ。 備考 参考 注 対応英語 transient distortion 対応JIS番号 - B-III-6. 混変調ひずみ
番 6 カテゴリー B.音響機器 用語 混変調ひずみ 定義・解説 入力量が二つ以上の正弦波であるとき,出力量にそれらの和又は差の周波数成分が発生する非線形ひずみ。 備考 参考 注 対応英語 inter‐modulation distortion 対応JIS番号 - B-IV-1. フィルタ
番 1 カテゴリー B.音響機器 用語 フィルタ 定義・解説 特定の周波数帯域の信号を通過させ,それ以外の周波数の信号を阻止する装置。 備考 参考 注 対応英語 filter 対応JIS番号 - B-IV-2. 通過帯域
番 2 カテゴリー B.音響機器 用語 通過帯域 定義・解説 フィルタなどで,信号が通過する周波数範囲。 備考 参考 注 対応英語 pass band ; passing band 対応JIS番号 - B-IV-3. 減衰帯域
番 3 カテゴリー B.音響機器 用語 減衰帯域 定義・解説 フィルタなどで,信号の通過が阻止される周波数範囲。 備考 参考 注 対応英語 attenuation band 対応JIS番号 - B-IV-4. 遮断周波数
番 4 カテゴリー B.音響機器 用語 遮断周波数 定義・解説 フィルタなどで,通過帯域と減衰帯域との境界の周波数。 備考 参考 注 対応英語 cut‐off frequency 対応JIS番号 - B-IV-5. 帯域幅
番 5 カテゴリー B.音響機器 用語 帯域幅 定義・解説 フィルタなどの通過帯域の幅。帯域フィルタの場合は,二つの遮断周波数の差又は比(オクターブ)で表す。 備考 参考 注 対応英語 band width 対応JIS番号 - B-IV-6. 呼び遮断周波数
番 6 カテゴリー B.音響機器 用語 呼び遮断周波数 定義・解説 特定の平らな通過帯域をもつフィルタにおいて,その感度が通過帯域における値より,3 dB低くなる周波数。 備考 参考 注 対応英語 nominal cut‐off frequency 対応JIS番号 - B-IV-7. 呼び帯域幅
番 7 カテゴリー B.音響機器 用語 呼び帯域幅 定義・解説 呼び遮断周波数で表した帯域幅。 備考 参考 注 対応英語 nominal band width 対応JIS番号 - B-IV-8. 高域フィルタ
番 8 カテゴリー B.音響機器 用語 高域フィルタ 定義・解説 周波数f から無限大までを通過帯域とし,零からf までを減衰帯域とするフィルタ。この場合,f は零及び無限大を除く任意の値とする。 備考 参考 注 対応英語 high‐pass filter 対応JIS番号 - B-IV-9. 低域フィルタ
番 9 カテゴリー B.音響機器 用語 低域フィルタ 定義・解説 周波数零からfまでを通過帯域とし,f から無限大までを減衰帯域とするフィルタ。この場合,fは零及び無限大を除く任意の値とする。 備考 参考 注 対応英語 low‐pass filter 対応JIS番号 - B-IV-10. 帯域フィルタ
番 10 カテゴリー B.音響機器 用語 帯域フィルタ 定義・解説 周波数 f 1 から f 2 までを通過帯域とし,零からf 1及びf 2から無限大までを減衰帯域とするフィルタ。この場合,f 1 , f 2 ( f 2 > f 1 )は,零及び無限大を除く任意の値とする。 備考 参考 注 対応英語 band‐pass filter 対応JIS番号 - B-IV-11. 帯域消去フィルタ
番 11 カテゴリー B.音響機器 用語 帯域消去フィルタ 定義・解説 周波数 f 1 から f 2 までを減衰帯域とし,零からf 1及びf 2から無限大までを通過帯域とするフィルタ。この場合,f 1, f 2( f 2 > f 1 )は,零及び無限大を除く任意の値とする。 備考 参考 注 対応英語 band‐stop filter ; band‐elimination filter 対応JIS番号 - B-IV-12. 音響フィルタ
番 12 カテゴリー B.音響機器 用語 音響フィルタ 定義・解説 音響系で用いるフィルタ。 備考 参考 注 対応英語 acoustic filter 対応JIS番号 - B-IV-13. 消音器
番 13 カテゴリー B.音響機器 用語 消音器 定義・解説 音響フィルタの一種で,主として騒音の軽減などに用いる低域フィルタ。 備考 参考 注 対応英語 silencer ; muffler 対応JIS番号 - B-II-3. 音響分析器
番 3 カテゴリー B.音響機器 用語 音響分析器 定義・解説 音響スペクトルを測定する装置。 備考 参考 注 対応英語 sound analyser ; sound analyzer 対応JIS番号 IEV801-28-14 - B-II-4. オクターブバンド分析器
番 4 カテゴリー B.音響機器 用語 オクターブバンド分析器 定義・解説 オクターブを単位として表わした帯域幅ごとのスペクトル分析をする周波数分析器。1オクターブバンド,1/2オクターブバンド,1/3オクターブバンドなどの分析幅のものがある。 備考 参考 注 対応英語 octave band analyzer 対応JIS番号 - B-II-5. FFT分析器
番 5 カテゴリー B.音響機器 用語 FFT分析器 定義・解説 高速フーリエ変換(FFT : Fast Fourier Transform)を用いた周波数分析器。 備考 参考 注 対応英語 FFT analyzer 対応JIS番号 - B-V-1. 変換器
番 1 カテゴリー B.音響機器 用語 変換器 定義・解説 ある種類の入力信号を受け,これを別の種類の信号として供給するが,入力信号の必要とされる特徴が出力信号に現れるように設計されたデバイス。 備考 参考 注 対応英語 transducer 対応JIS番号 IEV801-25-04 - B-V-2. 電気音響変換器
番 2 カテゴリー B.音響機器 用語 電気音響変換器 定義・解説 電気信号を受けて音響信号を出力するように設計された変換器又はその逆。 備考 参考 注 対応英語 electroacoustic transducer 対応JIS番号 IEV801-25-47 - B-V-3. 電気機械変換器
番 3 カテゴリー B.音響機器 用語 電気機械変換器 定義・解説 電気信号を受けて機械信号を出力するように設計された変換器又はその逆。 備考 参考 注 対応英語 electromechanical transducer 対応JIS番号 IEV801-25-32 - B-V-4. 受動変換器
番 4 カテゴリー B.音響機器 用語 受動変換器 定義・解説 出力信号のエネルギーがもっぱら入力信号から与えられる変換器。 備考 参考 注 対応英語 passive transducer 対応JIS番号 IEV801-25-05 - B-VI-1. マイクロホン
番 1 カテゴリー B.音響機器 用語 マイクロホン 定義・解説 音響振動から電気信号を得る電気音響変換器。 備考 参考 注 対応英語 microphone 対応JIS番号 IEV801-26-01 - B-VI-2. 標準マイクロホン
番 2 カテゴリー B.音響機器 用語 標準マイクロホン 定義・解説 一次校正法で感度が正確に校正されているマイクロホン。 備考 参考 注 対応英語 standard microphone 対応JIS番号 IEV801-26-02 - B-VI-3. プローブマイクロホン
番 3 カテゴリー B.音響機器 用語 プローブマイクロホン 定義・解説 その付近の音場をあまり乱すことなく測定するマイクロホン。 備考 参考 注 対応英語 probe microphone 対応JIS番号 IEV801-26-10 - B-VI-4. コンデンサマイクロホン,静電マイクロホン,静電容量マイクロホン
番 4 カテゴリー B.音響機器 用語 コンデンサマイクロホン,静電マイクロホン,静電容量マイクロホン 定義・解説 静電容量の変化に応じて動作するマイクロホン。 備考 参考 注 対応英語 condenser microphone ; electrostatic microphone ; capacitor microphone 対応JIS番号 IEV801-26-13 - B-VI-5. スロートマイクロホン
番 5 カテゴリー B.音響機器 用語 スロートマイクロホン 定義・解説 喉頭に近い咽喉部に接触させて使用するマイクロホン。 備考 参考 注 対応英語 throat microphone 対応JIS番号 IEV801-26-28 - B-I-9. スピーカ
番 9 カテゴリー B.音響機器 用語 スピーカ 定義・解説 電気信号の波から音波を得る機能をもち,音響パワーを周囲の媒体に放射するように設計された電気音響変換器。 備考 “スピーカ”という用語は,スピーカユニット及びこれを含むエンクロージャの両者に用いられる。 参考 注 対応英語 loudspeaker 対応JIS番号 IEV801-27-01 - B-II-6. レベルレコーダ
番 6 カテゴリー B.音響機器 用語 レベルレコーダ 定義・解説 電気信号の振幅をデシベル化し,記録紙に記録する装置。高速度レベルレコーダや指数応答形レベルレコーダなど数種類の方式のものがある。 備考 騒音レベルや振動レベルの記録を目的とする JIS C 1512(騒音レベル,振動レベル記録用レベルレコーダ)に規定してある。 参考 注 対応英語 level recorder 対応JIS番号 IEV801-C1512 - B-II-7. ボコーダ
番 7 カテゴリー B.音響機器 用語 ボコーダ 定義・解説 音声信号の独特の分析のための装置。対応する合成器が接続される。 備考 その名称は,VOice CODER からなる。チャネルボコーダ又はフォルマントボコーダのような様々な種類がある。 参考 注 対応英語 vocoder 対応JIS番号 IEV801-28-18 - B-II-8. 音声可視化装置,サウンドスペクトログラフ
番 8 カテゴリー B.音響機器 用語 音声可視化装置,サウンドスペクトログラフ 定義・解説 音声のスペクトルを時間の関数として表示する装置。音声を可視化するために使用され,音声の認識を助けることができる。 備考 参考 注 対応英語 visible speech apparatus ; sound spectrograph 対応JIS番号 IEV801-28-19 - B-IX-2. ソーナー
番 2 カテゴリー B.音響機器 用語 ソーナー 定義・解説 水中音波を用いて,海中の物体に関する情報を得るための技術又は装置。 備考 この用語は,SOund NAvigation and Ranging の頭字語である。 参考 注 対応英語 sonar 対応JIS番号 IEV801-32-01 - B-II-9. サウンドレベルメータ,騒音計
番 9 カテゴリー B.音響機器 用語 サウンドレベルメータ,騒音計 定義・解説 標準の周波数重み付けと標準の時間重み付けをした音圧レベルを測定するための機器。 備考 参考 注 対応英語 sound level meter 対応JIS番号 IEV801-28-01 (C1512) - B-II-10. 振動計
番 10 カテゴリー B.音響機器 用語 振動計 定義・解説 振動体の変位,速度又は加速度を測定するための機器。 備考 参考 注 対応英語 vibration meter 対応JIS番号 IEV801-28-15 - B-II-11. 振動レベル計
番 11 カテゴリー B.音響機器 用語 振動レベル計 定義・解説 振動感覚補正を行った振動加速度レベルを測定する装置。 備考 JIS C 1510(振動レベル計)に規定してある。 参考 注 対応英語 vibration level meter 対応JIS番号 - B-VI-6. 人工耳,擬似耳
番 6 カテゴリー B.音響機器 用語 人工耳,擬似耳 定義・解説 イヤホンを校正するための装置。音圧を測定するための校正されたマイクロホンと,ある周波数帯域内において全音響インピーダンスを正常な人間の耳に類似させた音響カプラとからなる。 備考 参考 注 対応英語 artificial ear ; ear simulator 対応JIS番号 IEV801-28-05 - B-VI-7. 人工マストイド,擬似マストイド
番 7 カテゴリー B.音響機器 用語 人工マストイド,擬似マストイド 定義・解説 骨導振動子を校正するために,それが当てられる平均的な人間のマストイド(乳様突起)の機械インピーダンスを模擬した装置。 備考 参考 注 対応英語 artificial mastoid ; mastoid simulator 対応JIS番号 IEV801-28-08 - B-I-10. 人工口,擬似口
番 10 カテゴリー B.音響機器 用語 人工口,擬似口 定義・解説 平均的な人間の口の放射パターンをもつような形状としたバフル又はエンクロージャに取り付けられたスピーカユニットからなる装置。 備考 参考 注 対応英語 artificial mouth ; mouth simulator 対応JIS番号 IEV801-28-06 - B-I-11. 人工音声,擬似音声
番 11 カテゴリー B.音響機器 用語 人工音声,擬似音声 定義・解説 平均的な人間の音声に一致したスペクトルをもつ複合音。通常,人工の口から放射される。 備考 参考 注 対応英語 artificial voice ; voice simulator 対応JIS番号 IEV801-29-07 - B-VII-1. 補聴器
番 1 カテゴリー B.音響機器 用語 補聴器 定義・解説 聴覚障害者の聴覚を補助することを目的とした携帯用装置。通常,マイクロホン,増幅器,及びイヤホン又は骨導振動子からなる。 備考 参考 注 対応英語 hearing aid 対応JIS番号 IEV801-28-20 - B-VII-2. CROS(形)補聴器
番 2 カテゴリー B.音響機器 用語 CROS(形)補聴器 定義・解説 受話器を装着する耳と反対側の耳の近くにマイクロホンがある形式の眼鏡形,又は耳かけ形補聴器。 備考 参考 注 対応英語 contralateral routing of signals 〔CROS〕 (type) hearing aid 対応JIS番号 - B-VII-3. FROS(形)補聴器
番 3 カテゴリー B.音響機器 用語 FROS(形)補聴器 定義・解説 マイクロホンの音の取り入れ口が眼鏡のフレームにある形式の眼鏡形補聴器。 備考 参考 注 対応英語 front routing of signals〔FROS〕 (type) hearing aid 対応JIS番号 - B-VII-4. IROS(形)補聴器
番 4 カテゴリー B.音響機器 用語 IROS(形)補聴器 定義・解説 マイクロホンは装用耳の近くにあるが,非閉鎖型イヤモールドを使用する形式の眼鏡形,又は耳かけ形補聴器。 備考 参考 注 対応英語 ipsilateral routing of signals〔IROS〕 (type) hearing aid 対応JIS番号 - B-VII-5. イヤモールド
番 5 カテゴリー B.音響機器 用語 イヤモールド 定義・解説 外耳道および耳介腔付近の型をとって作製し,イヤホンの装着固定を容易にしたもの。 備考 参考 注 対応英語 earmold 対応JIS番号 - B-VII-6. ベントつきイヤモールド,側管つきイヤモールド
番 6 カテゴリー B.音響機器 用語 ベントつきイヤモールド,側管つきイヤモールド 定義・解説 受話器から装用耳に到達する音の性質を変化させたり,装用時の圧迫感を軽減する目的で外部につながる側管をあけたイヤモールド。 備考 参考 注 対応英語 vented earmold 対応JIS番号 - B-VII-7. (外耳道)開放型イヤモールド
番 7 カテゴリー B.音響機器 用語 (外耳道)開放型イヤモールド 定義・解説 外耳道の入口の大部分を塞がない形式のイヤモールド。 備考 参考 注 対応英語 open (canal) earmold 対応JIS番号 - B-VII-8. 入力音圧
番 8 カテゴリー B.音響機器 用語 入力音圧 定義・解説 自由音場において補聴器に入力する音圧。 備考 参考 注 対応英語 input sound pressure level 対応JIS番号 IEV801-C 5512 -b - B-VII-9. 出力音圧
番 9 カテゴリー B.音響機器 用語 出力音圧 定義・解説 補聴器のイヤホンを密閉形擬似耳に結合した場合に密閉形擬似耳内に生じる音圧。 備考 参考 注 対応英語 output sound pressure level 対応JIS番号 IEV801-C 5512 -c - B-VII-10. 補聴器の標準動作条件
番 10 カテゴリー B.音響機器 用語 補聴器の標準動作条件 定義・解説 2015年のJIS 改正で「補聴器の規準の状態」に代わり新JIS で規定された補聴器の代表的な特性の測定条件で,電源,調整器の設定,環境条件,音の出力系,付属品などが規定されている。 備考 参考 補聴器の規準の状態(旧JIS): 音質調整器を製造業者が定めた代表的音質にし,出力制限装置の作用を最小にした補聴器の調整状態。 注 対応英語 対応JIS番号 C 5512 - B-VII-11. (補聴器の)周波数レスポンス
番 11 カテゴリー B.音響機器 用語 (補聴器の)周波数レスポンス 定義・解説 補聴器の出力音圧レベルを周波数の関数として表したもの。 備考 参考 注 周波数レスポンスを表示する場合は,出力音圧レベルを縦軸にデシベルの直線目盛で,周波数を横軸に対数目盛でとり,縦軸の50dBに相当する長さが周波数の10倍の関係に当たる長さに等しいグラフ用紙を用いる。周波数の範囲は200~8,000 Hzとする。 対応英語 frequency response 対応JIS番号 IEV801-C 5512IEC 60118-0 - B-VII-12. 90dB入力最大出力音圧レベル
番 12 カテゴリー B.音響機器 用語 90dB入力最大出力音圧レベル 定義・解説 利得調整を最大設定にしたときに,90dB の入力音圧レベルに対して音響カプラ内に発生した音圧レベル。 備考 参考 注 最大の出力レベルは90dB よりも強い入力音圧レベルに対して(場合によっては,より低い音圧レベルで)生じる場合があることは認識されている。しかし,補聴器に関係する周波数範囲においてその差は通常小さいため,90dB の単一の入力音圧レベルを用いることでOSPL90 曲線を自動的に測定でき,大変便利である。 対応英語 output SPL for 90-dB input SPL(OSPL90) 対応JIS番号 C 5512 IEC 60118-0 - B-VII-13. 音響利得
番 13 カテゴリー B.音響機器 用語 音響利得 定義・解説 各周波数において,補聴器の出力によって音響カプラ内に発生した音圧レベルから,補聴器のマイクロホンに入力された音圧レベルを差し引いて求めたデシベル値の差。 備考 参考 注 対応英語 acoustic gain 対応JIS番号 JIS C5512-d - B-VII-14. 最大音響利得高周波数平均値
番 14 カテゴリー B.音響機器 用語 最大音響利得高周波数平均値 定義・解説 補聴器の利得調整を最大設定にしたときの,50dB の入力音圧レベルに対する音響利得(最大音響利得)の高周波数平均値で,補聴器の最大音響利得の代表値。 備考 参考 高周波数平均値(high frequency average, HFA) デシベルで表記した1,000Hz,1,600Hz,及び2,500Hz における利得または音圧レベルの平均値。 注 2015年のJIS 改正で「最大音響利得」に代わり定義された用語 旧JIS では「最大音響利得(full-on acoustic gain): 補聴器の規準の状態で,利得調整器を最大にして,入力と出力の間に直線性が十分成り立つときの,音圧レベル60dB の純音入力に対する音響利得。直線性が成り立たない場合は,入力音圧レベルを50dB にしたときの値とする。」と定義されていた。 対応英語 high frequency average full-on gain(HFA-FOG) 対応JIS番号 C 5512 IEC 60118-0 - B-VII-15. 利得調整の規準の設定
番 15 カテゴリー B.音響機器 用語 利得調整の規準の設定 定義・解説 60dB の入力音圧レベルに対する音響利得の高周波数平均値(HFA)が,OSPL90 の高周波数平均値よりも77dB 低いレベル±1.5dB の範囲になる利得調整の設定。音圧レベル60dBの入力に対する最大音響利得高周波数平均値(HFA-FOG)が,[OSPL90 高周波数平均値(HFA-OSOL90)-77dB]よりも低い場合には,最大設定を利得調整の規準の設定(RTS)とする。 備考 参考 注 1 リニア補聴器において60dB の入力音圧レベルを用いた出力がOSPL90 よりも17dB 低くなるように利得調整すれば,65dBの平均音圧レベルの音声のピークはOSPL90 を超えないことを保証するのに役立つ。 2 旧JIS では「利得調整器の規準の位置(reference test gain control position)」として定義されていたが,2015年のJIS 改正で「利得調整の規準の設定」に改訂された。 旧JIS では「利得調整器の規準の位置」は「補聴器の規準の状態で,1600Hz において,音圧レベル60dB の入力に対する出力音圧を90dB 最大出力音圧レベルよりも15±1dB 低い音圧に等しくする利得調整器の位置。ただし,利得調整器を利得最大より7dB 低い位置にしたときに,音圧レベル60dB の入力に対する出力音圧が,OSPL90-15±1dB に達しない場合には,利得最大より7dB 低い位置を規準の位置とする。」と定義されていた。 対応英語 reference test setting of the gain control(RTS) 対応JIS番号 C 5512 IEC 60118-0 - B-VII-16. 規準利得
番 16 カテゴリー B.音響機器 用語 規準利得 定義・解説 利得調整を規準の設定(RTS)にしたときの,60dB の入力音圧レベルに対する音響利得の高周波数平均値(HFA) 備考 参考 注 旧JIS では「利得調整器を規準の位置にしたときの音響利得」と定義されていたが,2015年のJIS 改正でJIS の定義が変更された。 対応英語 reference test gain (RTG) 対応JIS番号 C 5512 IEC 60118-0 - B-VII-17. 規準周波数レスポンス曲線
番 17 カテゴリー B.音響機器 用語 規準周波数レスポンス曲線 定義・解説 利得調整の規準の設定の状態で,その他の調整を標準動作条件とし,入力音圧レベルを60dB に固定し,音源の周波数を200Hz~5000Hz の範囲にわたって変化させたときの,周波数に対する音響カプラ内の音圧レベルの測定値をグラフ化したもの。 備考 参考 旧JIS では,「補聴器の規準の状態で,利得調整器を規準の位置にしたときの,音圧レベル60dB の純音入力に対する出力音圧レベルの周波数レスポンス。」と定義されていた。 注 対応英語 basic frequency response curve 対応JIS番号 C 5512 IEC 60118-0 - B-VII-18. 主な利得調整器
番 18 カテゴリー B.音響機器 用語 主な利得調整器 定義・解説 使用者が補聴器を装用した状態で使う利得調整器。 備考 参考 注 対応英語 対応JIS番号 IEV801-JIS C 5512-e - B-VII-19. 出力制限装置
番 19 カテゴリー B.音響機器 用語 出力制限装置 定義・解説 出力の振幅制限の回路及び装置。 備考 参考 注 対応英語 対応JIS番号 IEV801-JIS C 5512-g - B-VII-20. 裸耳利得(オープンイヤゲイン)
番 20 カテゴリー B.音響機器 用語 裸耳利得(オープンイヤゲイン) 定義・解説 被検者(耳に何もつけず,あるいは何も挿入しない状態)の鼓膜直前の音圧レベルと,その位置で被検者を除いた場合の音場の音圧レベルとの周波数の関数としての差。厳密には無響室で測定する。 備考 参考 注 対応英語 real-ear unaided gain (REUG) 対応JIS番号 IEC 61669 - B-VII-21. 擬似裸耳利得
番 21 カテゴリー B.音響機器 用語 擬似裸耳利得 定義・解説 擬似耳を備えた標準頭部胴体模型により測定した裸耳利得で,何も挿入しない状態の擬似耳内の音圧レベルと,基準の入力音圧レベルとの差。この値はマネキンの位置により変わる。 備考 参考 注 対応英語 simulated open ear gain ; manikin unocculuded-ear gain(MUEG) 対応JIS番号 IEC 60118-8 - B-VII-22. 実耳補聴利得
番 22 カテゴリー B.音響機器 用語 実耳補聴利得 定義・解説 補聴器を装用したときの鼓膜直前の音圧レベルと音場基準点における音圧(入力音圧)レベルとの周波数の関数としての差。 備考 参考 注 対応英語 real-ear aided gain(REAG) ; real-ear in situ gain 対応JIS番号 IEC 61669 - B-VII-24. 補聴器の挿入利得
番 24 カテゴリー B.音響機器 用語 補聴器の挿入利得 定義・解説 補聴器を装用したときの鼓膜直前の音圧レベルと補聴器を装用しないときの鼓膜直前の音圧レベルとの差。 備考 参考 注 測定条件によって「実耳挿入利得」「擬似耳挿入利得」などと呼ばれるので,単に「挿入利得」の用語を用いるときは測定条件を明記する必要がある。 対応英語 insertion gain of hearing aid 対応JIS番号 - B-VII-25. 実耳挿入利得
番 25 カテゴリー B.音響機器 用語 実耳挿入利得 定義・解説 被検者に補聴器を装用させて測定した挿入利得。 備考 参考 注 対応英語 real-ear insertion gain (REIG) 対応JIS番号 - B-VII-26. 擬似耳挿入利得
番 26 カテゴリー B.音響機器 用語 擬似耳挿入利得 定義・解説 標準頭部胴体模型を用いて測定した挿入利得で,補聴器挿入時の擬似耳内の音圧レベルと補聴器を挿入しない状態の擬似耳内の音圧レベルとの差。この利得はSISG-MUEG に等しい。この値は標準頭部胴体模型の位置によって変わる。 備考 参考 注 対応英語 simulated insertion gain(SIG) 対応JIS番号 IEC 60118-8 - B-VII-27. ファンクショナルゲイン
番 27 カテゴリー B.音響機器 用語 ファンクショナルゲイン 定義・解説 音場において補聴器を装用したときの聴覚閾値と補聴器を装用しないときの聴覚閾値とのレベル差。厳密には自由音場で測定する。 備考 参考 注 ファンクショナルゲインと実耳挿入利得は,線形増幅の補聴器では理論的に一致する。 対応英語 functional gain 対応JIS番号 - B-VIII-5. 人工内耳
番 5 カテゴリー B.音響機器 用語 人工内耳 定義・解説 両耳とも高度難聴の患者の蝸牛内に多チャンネル形の電極を埋め込み,聴神経の一次ニューロンを電気刺激することで聴覚障害の補償をめざす手術と医療器具の総称。体内部の電極,受信器,アンテナと体外部のマイクロホン,スピーチプロセッサ,送信器などから構成される。 備考 参考 注 対応英語 cochlear implant 対応JIS番号 - B-VIII-6. プロモントリテスト,岬角電気刺激検査
番 6 カテゴリー B.音響機器 用語 プロモントリテスト,岬角電気刺激検査 定義・解説 人工内耳の術前検査法の一つで,岬角上においた針電極から蝸牛内に通電して得られる音感の有無で,蝸牛神経の機能残存を確認する。 備考 参考 注 対応英語 promontory stimulation test 対応JIS番号 - B-VIII-7. Tレベル,最小可聴値(プロモントリテスト)
番 7 カテゴリー B.音響機器 用語 Tレベル,最小可聴値(プロモントリテスト) 定義・解説 人工内耳のマッピングやプロモントリテストで,音として感知される最小の電気刺激量。 備考 参考 注 対応英語 T level (in cochlear implant) 対応JIS番号 - B-VIII-8. Cレベル,最大快適値(プロモントリテスト)
番 8 カテゴリー B.音響機器 用語 Cレベル,最大快適値(プロモントリテスト) 定義・解説 人工内耳のマッピングやプロモントリテストで,快適範囲で最大の電気刺激量。 備考 参考 注 対応英語 C level (in cochlear implant) 対応JIS番号 - B-VIII-9. 音入れ
番 9 カテゴリー B.音響機器 用語 音入れ 定義・解説 人工内耳手術で埋め込まれた電極を,術後3週目頃に始動し,T,Cレベルを測定し,言語難聴のための(リ)ハビリテーションを開始すること。 備考 参考 注 対応英語 switch on ; activation 対応JIS番号 - B-VIII-10. 埋め込み電極のマッピング
番 10 カテゴリー B.音響機器 用語 埋め込み電極のマッピング 定義・解説 蝸牛内に埋め込まれた多チャンネル電極のT,Cレベルを外部機器で測定し,各電極の電気刺激の使用範囲を決定する一連のプログラム。 備考 参考 注 対応英語 mapping ; programming 対応JIS番号 - B-VIII-11. 聴性脳幹インプラント
番 11 カテゴリー B.音響機器 用語 聴性脳幹インプラント 定義・解説 両側性の聴神経腫瘍による難聴などで人工内耳による聴力回復が期待できない場合には,蝸牛神経核の表面に設置した電極からの電気刺激で聴覚機能の回復を目指す手術と医療器具の総称。電極の種類と手術部以外は,人工内耳と同様のシステムである。 備考 参考 注 対応英語 auditory brainstem implant 対応JIS番号 - C-I-1. 聴覚
番 1 カテゴリー C.聴覚 用語 聴覚 定義・解説 音響の受容から認知までの機構と機能及びそれを通じて生じる感覚。 備考 参考 注 対応英語 hearing ; audition 対応JIS番号 - C-I-2. 聴力
番 2 カテゴリー C.聴覚 用語 聴力 定義・解説 聴覚の諸機能の感度や精度。若年健聴者の聴覚機能を基準にして表すことが多い。さらに狭義には純音の最小可聴値のことをいうことが少なくない。 備考 参考 注 対応英語 hearing acuity ; auditory acuity 対応JIS番号 - C-I-3. 聴能
番 3 カテゴリー C.聴覚 用語 聴能 定義・解説 音響情報の受容から認識にいたる総合的な機能及び能力。 備考 参考 注 対応英語 auding ; hearing capability ; auditory perceptual cognitive ability 対応JIS番号 - C-II-1. 音の高さ,ピッチ
番 1 カテゴリー C.聴覚 用語 音の高さ,ピッチ 定義・解説 聴覚にかかわる音の属性の一つで,低から高に至る尺度上に配列される。 備考 - 複合音の音の高さは,主として刺激の周波数成分に依存するが,音圧,波形にも関係する。
- 音の高さは,人がその音と同じ高さであると判断した純音の周波数で表すことがある。純音の音圧レベルは,別途指定する。
参考 注 対応英語 pitch 対応JIS番号 IEV801-29-01 - C-II-2. メル
番 2 カテゴリー C.聴覚 用語 メル 定義・解説 音の高さの単位。正面から提示された,周波数1,000Hz,音圧レベル40dBの純音の高さを1,000メルとする。 備考 被験者が1,000メルのn倍の高さと判断する音の高さがn×1,000メルである。 参考 注 対応英語 mel 対応JIS番号 IEV801-29-02 - C-II-3. 音色(ねいろ)
番 3 カテゴリー C.聴覚 用語 音色(ねいろ) 定義・解説 聴覚に関する音の属性の一つで,物理的に異なる二つの音が,たとえ同じ音の大きさ及び高さであっても異なった感じに聞こえるとき,その相違に対応する属性。 備考 音色は,主として音の波形に依存するが,音圧,音の時間変化にも関係する。 参考 注 対応英語 timbre 対応JIS番号 IEV801-29-09 - C-I-8. 主観音
番 8 カテゴリー C.聴覚 用語 主観音 定義・解説 ある音を聞いて生じる聴感覚のうち,その音波に含まれていない周波数の音。 備考 参考 注 対応英語 subjective tone 対応JIS番号 - C-I-9. 主観倍音
番 9 カテゴリー C.聴覚 用語 主観倍音 定義・解説 聴覚機構の中で発生する倍音。 備考 参考 注 対応英語 aural harmonics 対応JIS番号 - C-I-10. 結合音
番 10 カテゴリー C.聴覚 用語 結合音 定義・解説 二つ以上の純音を耳又は変換器に加えたとき,その非線形性によって生じた音。 備考 参考 注 対応英語 combination tone 対応JIS番号 - C-V-1. 聴覚閾値,最小可聴値
番 1 カテゴリー C.聴覚 用語 聴覚閾値,最小可聴値 定義・解説 指定された音が,評定者の聴覚を起こし得るときのその音の最小音圧レベル。他の音源から出て両耳のいずれかに達した音は,無視されると仮定している。 備考 測定条件は,明記されなければならない。単耳聴,両耳聴,自由音場,イヤホン使用,持続音か断続音か,検査回数など。 参考 最小可聴値は,心理測定法としては不適当な用語。IEC/ISO において使われている分野は,測定器であるオージオメータの部分であり,聴覚閾値が適当。 注 対応英語 threshold of hearing ; threshold of audibility 対応JIS番号 IEV801-29-18 - C-V-2. 正常聴覚閾値,正常最小可聴値
番 2 カテゴリー C.聴覚 用語 正常聴覚閾値,正常最小可聴値 定義・解説 耳科学的に正常な18歳から30歳までの多数の評定者の聴覚閾値の最頻値。 備考 参考 注 対応英語 normal threshold of hearing 対応JIS番号 IEV801-29-20 - C-V-3. 標準聴覚閾値,標準最小可聴値
番 3 カテゴリー C.聴覚 用語 標準聴覚閾値,標準最小可聴値 定義・解説 標準として採用された聴覚閾値。 備考 この標準聴覚閾値は,ISO 389 : 1985に示されている。 参考 注 対応英語 standard threshold of hearing 対応JIS番号 IEV801-29-21 - C-I-11. (聴覚の)痛覚閾値
番 11 カテゴリー C.聴覚 用語 (聴覚の)痛覚閾値 定義・解説 ある個人において,明らかな痛みを耳に引き起こすと指定された音の最小音圧レベル。 備考 測定条件は,聴覚閾値の検査と同様に明記されなければならない。 参考 注 対応英語 threshold of pain (in electroacoustics) 対応JIS番号 IEV801-29-22 - C-I-12. 正常痛覚閾値
番 12 カテゴリー C.聴覚 用語 正常痛覚閾値 定義・解説 耳科学的に正常な18歳から30歳までの多数の人間の痛覚閾値の最頻値。 備考 参考 注 対応英語 normal threshold of pain 対応JIS番号 IEV801-29-23 - C-I-13. 聴野
番 13 カテゴリー C.聴覚 用語 聴野 定義・解説 周波数の関数として聴覚閾値を結んだ線と痛覚閾値を結んだ線に囲まれた領域。 備考 参考 注 対応英語 auditory sensation area 対応JIS番号 IEV801-29-27 - C-I-14. 正常聴野
番 14 カテゴリー C.聴覚 用語 正常聴野 定義・解説 周波数の関数として正常聴覚閾値と正常痛覚閾値を結んだ線に囲まれた領域。 備考 参考 注 対応英語 normal auditory sensation area 対応JIS番号 IEV801-29-28 - C-II-4. 音の大きさの弁別限
番 4 カテゴリー C.聴覚 用語 音の大きさの弁別限 定義・解説 指定された周波数の音及び聴取条件で,音の大きさが変化したと気付く音圧レベルの最小変化量。 備考 参考 注 対応英語 difference limen for loudness 対応JIS番号 IEV801-29-36 - C-II-5. 音の高さの弁別限
番 5 カテゴリー C.聴覚 用語 音の高さの弁別限 定義・解説 指定された周波数の音及び聴取条件で,音の高さが変化したと気付く周波数の最小変化量。 備考 参考 注 対応英語 difference limen for pitch 対応JIS番号 IEV801-29-37 - C-II-6. 音の高さの弁別比
番 6 カテゴリー C.聴覚 用語 音の高さの弁別比 定義・解説 継時的に提示された二つの純音の周波数の差が知覚できる最小周波数差のその周波数に対する比。 備考 参考 注 対応英語 relative difference limen for frequency 対応JIS番号 IEV801-29-38 - C-II-7. 音の大きさ,ラウドネス
番 7 カテゴリー C.聴覚 用語 音の大きさ,ラウドネス 定義・解説 聴覚にかかわる音の属性の一つで,小から大に至る尺度上に配列される。 備考 音の大きさは,主として刺激の音圧に依存するが,周波数,波形及び継続時間にも依存する。 参考 注 対応英語 loudness 対応JIS番号 IEV801-29-03 - C-II-8. ソン
番 8 カテゴリー C.聴覚 用語 ソン 定義・解説 音の大きさの単位。1ソンは,平面波として前方から提示された音圧レベル40 dB,周波数1,000 Hz の純音の大きさに等しい。 備考 評定者によって1ソンのn倍と判断された音の大きさが,nソンである。 参考 注 対応英語 sone 対応JIS番号 IEV801-29-04 - C-II-9. 音の大きさのレベル,ラウドネスレベル
番 9 カテゴリー C.聴覚 用語 音の大きさのレベル,ラウドネスレベル 定義・解説 ある音について,正常な聴力をもつ人がその音と同じ大きさであると判断した自由進行波の1,000Hz の純音の音圧レベルに等しい値。指定された回数の判断を行い,その中央値を採る。単位は,フォン。 備考 音の提示方法,例えば,ヘッドホン再生か拡散音場で再生したのかなどを記述する必要がある。音の提示方法は,その音の特性の一つである。 参考 注 対応英語 loudness level 対応JIS番号 IEV801-29-05 - C-II-10. 算定ラウドネスレベル
番 10 カテゴリー C.聴覚 用語 算定ラウドネスレベル 定義・解説 指定された方法によって計算された音の大きさのレベル。 備考 計算方法はISO 532 : 1975による。 参考 注 対応英語 calculated loudness level 対応JIS番号 IEV801-29-06 - C-II-11. フォン
番 11 カテゴリー C.聴覚 用語 フォン 定義・解説 ラウドネスレベルの単位で,“ラウドネスレベル”又は“算定ラウドネスレベル”の定義で指定されている方法によって判断又は計算される値に付して用いる。 備考 参考 注 対応英語 phon 対応JIS番号 IEV801-29-07 - C-II-12. 音の大きさの等感曲線
番 12 カテゴリー C.聴覚 用語 音の大きさの等感曲線 定義・解説 正常聴覚をもつ評定者に,ある特定の種類の音を特定の方法で提示したときに,同じ大きさの感覚を生じさせる音の音圧レベルを,横軸に周波数をとって結んだ曲線。 備考 参考 注 対応英語 equal‐loudness contour 対応JIS番号 IEV801-29-08 - C-II-13. 感覚レベル,閾値上レベル
番 13 カテゴリー C.聴覚 用語 感覚レベル,閾値上レベル 定義・解説 個々の人と指定された音の,その音の聴覚閾値を超えた音圧レベルの量。 備考 参考 注 対応英語 sensation level 対応JIS番号 IEV801-29-29 - C-II-14. リクルートメント,補充
番 14 カテゴリー C.聴覚 用語 リクルートメント,補充 定義・解説 ある種の聴覚障害において,例えば,内耳由来の障害において,正常者の場合よりも大きな割合で,刺激音の増加に対応する音の大きさが増大すること。 備考 参考 注 対応英語 recruitment 対応JIS番号 IEV801-29-30 - C-III-1. マスキング
番 1 カテゴリー C.聴覚 用語 マスキング 定義・解説 a)他の(マスクする)音の存在によって,ある音の聴覚閾値 が上昇する現象。
b)a)の現象による聴覚閾値レベルの上昇値。単位は,デシベル,単位記号は,dB。備考 参考 注 対応英語 masking 対応JIS番号 IEV801-29-31 - C-III-2. マスキング下の閾値
番 2 カテゴリー C.聴覚 用語 マスキング下の閾値 定義・解説 他音の存在する(マスキング)ときの特定の音の聴覚閾値。 備考 参考 注 対応英語 masked threshold 対応JIS番号 IEV801-29-19 - C-III-3. マスキングオージオグラム
番 3 カテゴリー C.聴覚 用語 マスキングオージオグラム 定義・解説 指定されたマスキング音による純音又は狭帯域雑音の聴覚閾値の上昇量を,純音又は狭帯域雑音の周波数の関数としてデシベルで表示したグラフ。 備考 参考 注 対応英語 masking audiogram 対応JIS番号 IEV801-29-32 - C-III-4. (聴覚の)臨界帯域
番 4 カテゴリー C.聴覚 用語 (聴覚の)臨界帯域 定義・解説 a. 帯域音圧レベルが一定の帯域雑音の音の大きさが,帯域幅に関係なく一定であるときの最大の
周波数帯域。
b. 帯域雑音のスペクトルレベルを一定に保った状態で帯域幅を増していくとき,帯域雑音の中心
周波数に等しい純音がちょうど聞こえる音圧レベルとなる帯域雑音の最小の周波数帯域幅。備考 “ちょうど聞こえる”とは,指定された聴取方法を用いたとき,指定された割合で聞こえるということである。 参考 注 対応英語 auditory critical band 対応JIS番号 IEV801-29-33 - C-IX-1. 単耳聴
番 1 カテゴリー C.聴覚 用語 単耳聴 定義・解説 音の刺激が片方の耳だけに与えられるような音の聴取状態。 備考 片耳聴(かたみみちょう)と呼ばれることもある。 参考 注 対応英語 monotic hearing ; monaural hearing 対応JIS番号 - C-IX-2. 両耳聴
番 2 カテゴリー C.聴覚 用語 両耳聴 定義・解説 音の刺激が両方の耳に与えられるような音の聴取状態。 備考 参考 注 対応英語 binaural hearing 対応JIS番号 - C-IX-3. ダイオティックヒアリング
番 3 カテゴリー C.聴覚 用語 ダイオティックヒアリング 定義・解説 両方の耳に与えられる音の刺激が全く等しい両耳聴。 備考 参考 注 対応英語 diotic hearing 対応JIS番号 - C-IX-4. ダイコティックヒアリング
番 4 カテゴリー C.聴覚 用語 ダイコティックヒアリング 定義・解説 両方の耳に与えられる音の刺激が異なっている両耳聴。 備考 音の刺激の異なりには,周波数の相異,振幅の相異,位相の相異がある。 参考 注 対応英語 dichotic hearing 対応JIS番号 - C-IX-5. 定位
番 5 カテゴリー C.聴覚 用語 定位 定義・解説 音場において,聴覚によって聴取者が感じる距離感と方向感を伴った音源の位置感覚。 備考 定位は,受話器聴取時に感じる頭内定位(lateralization)と区別される。 参考 注 対応英語 localization ; auditory localization 対応JIS番号 - C-IV-1. オージオメータ
番 1 カテゴリー C.聴覚 用語 オージオメータ 定義・解説 被検者に,電気的に発生した検査音を減衰器を通して与え,被検者自身の認知,応答によって,聴覚機能を検査する装置。 備考 JIS T 1201(オージオメータ)に規定してある。 参考 注 対応英語 audiometer 対応JIS番号 IEV801-(28-02) - C-V-4. (純音)オージオグラム
番 4 カテゴリー C.聴覚 用語 (純音)オージオグラム 定義・解説 周波数の関数として聴力レベルを示したグラフ。 備考 横軸1オクターブと縦軸20dBが等長になる。 参考 注 対応英語 (pure tone) audiogram 対応JIS番号 IEV801-29-26 - C-IV-2. 自記オージオメータ
番 2 カテゴリー C.聴覚 用語 自記オージオメータ 定義・解説 検査音聴取の可否にしたがった被検者自身のボタン押し操作によって起こる音圧の増減を連続的に記録できるようにした装置。用途により周波数は連続または固定で使用できる。 備考 参考 注 対応英語 self‐recording audiometer ; Békésy's audiometer 対応JIS番号 - C-IV-3. イミタンスオージオメータ,インピーダンスオージオメータ
番 3 カテゴリー C.聴覚 用語 イミタンスオージオメータ,インピーダンスオージオメータ 定義・解説 外耳道及び中耳伝音機構の音響インピーダンス(又はアドミタンス)を測定することによって,伝音機構の機能を検査する装置。 備考 参考 注 対応英語 immittance audiometer ; impedance audiometer 対応JIS番号 - C-V-5. 気導
番 5 カテゴリー C.聴覚 用語 気導 定義・解説 音が外耳と中耳を通して内耳へ伝えられること。 備考 参考 注 対応英語 air conduction 対応JIS番号 IEV801-29-16 - C-V-6. 骨導
番 6 カテゴリー C.聴覚 用語 骨導 定義・解説 音が頭がい(蓋)骨と軟部組織の機械振動を通して内耳へ伝えられること。 備考 参考 注 対応英語 bone conduction 対応JIS番号 IEV801-29-17 - C-V-7. 気(導)骨導差
番 7 カテゴリー C.聴覚 用語 気(導)骨導差 定義・解説 気導聴力レベルから骨導聴力レベルを差し引いた値。 備考 聴覚伝音機構の損失量を表す。 参考 注 対応英語 air bone gap 対応JIS番号 - C-IV-4. 閾値変化
番 4 カテゴリー C.聴覚 用語 閾値変化 定義・解説 ある周波数で聴覚閾値が変化すること。 備考 1.変化分が時間の経過とともに少なくなるときには,一過性閾値変化(temporary threshold shift)という。
2.変化分が固定して,減少しないときには永続性閾値変化(permanent threshold shift)という。参考 注 対応英語 threshold shift 対応JIS番号 - C-IV-5. 防音室
番 5 カテゴリー C.聴覚 用語 防音室 定義・解説 外からの騒音を遮断できる室,または室の内部の騒音を外に漏らさない室。いいかえると,遮音構造の十分な室。純音聴力検査の場合,30ホン以下の騒音レベルであれば測定値に影響を与えない。 備考 参考 注 対応英語 sound proof room 対応JIS番号 - C-I-15. 複聴
番 15 カテゴリー C.聴覚 用語 複聴 定義・解説 単一周波数の純音刺激によって二つ以上の音,又は雑音として聞こえる,病的な耳に生じる現象。 備考 参考 注 対応英語 diplacusis 対応JIS番号 - C-VIII-1. 伝音(性)難聴
番 1 カテゴリー C.聴覚 用語 伝音(性)難聴 定義・解説 外耳・中耳・か(蝸)牛窓・前庭窓のいずれか,又はそのすべてがおかされ,伝送特性が変化するために起こる聴覚障害。 備考 参考 注 対応英語 conductive hearing loss 対応JIS番号 - C-VIII-2. 感音(性)難聴
番 2 カテゴリー C.聴覚 用語 感音(性)難聴 定義・解説 内耳又は内耳から聴覚中枢に至る部位に器質性の病変があると考えられる聴覚障害。 備考 参考 sensorineural hearing loss は内耳性難聴の意味で使用されることがあるので注意。 注 対応英語 sensorineural hearing loss 対応JIS番号 - C-VIII-3. 中枢性難聴
番 3 カテゴリー C.聴覚 用語 中枢性難聴 定義・解説 脳幹聴覚伝導路の障害による脳幹性難聴と皮質性難聴を含めて中枢神経性難聴とすることが多い。聴皮質の障害に起因する難聴では,聴覚失認,語聾,感覚性失音楽などを呈する。語音明瞭度や歪語音明瞭度,環境音認知,両耳分離能などが,純音聴覚閾値から予測される値よりも低下していることが多い。 備考 参考 注 対応英語 central hearing loss 対応JIS番号 - C-VIII-4. 内耳性難聴
番 4 カテゴリー C.聴覚 用語 内耳性難聴 定義・解説 障害の部位が蝸牛に限局している場合の感音(性)難聴。 備考 参考 注 対応英語 inner ear hearing loss 対応JIS番号 - C-VIII-5. 後迷路性難聴
番 5 カテゴリー C.聴覚 用語 後迷路性難聴 定義・解説 障害の部位が蝸牛神経から皮質聴覚野を含む区間の聴覚伝導路に限局している場合の感音(性)難聴。 備考 参考 注 対応英語 retrocochlear hearing loss 対応JIS番号 - C-VIII-6. 心因性難聴
番 6 カテゴリー C.聴覚 用語 心因性難聴 定義・解説 きこえの障害のなかで,器質性のみの障害と考えにくい場合のうち精神的な原因によっておこるきこえの障害,例えばヒステリー性難聴など。 備考 参考 注 対応英語 pseudohypacusis ; psychogenic hearing loss 対応JIS番号 - C-VIII-7. 機能性難聴
番 7 カテゴリー C.聴覚 用語 機能性難聴 定義・解説 器質的障害に起因すると考え難い難聴。 備考 参考 注 対応英語 pseudohypacusis ; functional hearing loss 対応JIS番号 - C-IV-6. 遅延側音検査
番 6 カテゴリー C.聴覚 用語 遅延側音検査 定義・解説 詐聴の診断法の一つである。被検者に適当なことばを暗唱させ,それを録音しながら直ちに再生し,被検者にフィードバックしてきかせる。その時再生を0.2秒遅らせると,声が大きくなる,時間がかかる,発語が乱れるという三つの効果があらわれる。これを遅延側音効果といい,耳が聞こえているかどうかの判断に使う。暗唱させる語は,たとえば数字を逆順から言わせる,などがよく使われる。 備考 参考 注 対応英語 delayed side-tone test 対応JIS番号 - C-V-8. 聴覚閾値レベル
番 8 カテゴリー C.聴覚 用語 聴覚閾値レベル 定義・解説 片側又は両側耳で聞いた提示音に対するある人の聴覚閾値から基準とされている聴覚閾(域)値を差し引いた値のデシベル表示。 備考 参考 聴力損失は,オージオメータの旧規格 (1956~1981) で使用していたが,基準レベルの変更に伴って,1982年以降の新規格では使わない 。 注 対応英語 hearing threshold level 対応JIS番号 IEV801-29-24 - C-V-9. 聴力レベル
番 9 カテゴリー C.聴覚 用語 聴力レベル 定義・解説 ある音において,定められた形のイヤホンにおいて,またその装置方法において,指定されたカプラないし人工耳でそのイヤホンによって得られたその音の音圧レベルから定められた標準聴覚閾値に対応するイヤホンで得られた音圧レベルを差し引いた値。 備考 参考 注 対応英語 hearing level 対応JIS番号 IEV801-29-25 - C-V-10. 平均聴力レベル
番 10 カテゴリー C.聴覚 用語 平均聴力レベル 定義・解説 周波数 500,1,000,2,000Hz のそれぞれの聴力レベルをa,b,c dB とした場合,(a+b+c)/3 という式で算出された数値(dB)をいう。わが国では(a+2b+c)/4 が用いられることが多いが,明記することが望ましい。 備考 参考 注 対応英語 pure tone average ; (PTA) 対応JIS番号 - C-VIII-8. 詐聴
番 8 カテゴリー C.聴覚 用語 詐聴 定義・解説 ある耳できこえの程度を故意に良くまたは悪くみせかける行為。 備考 参考 注 対応英語 feigning ; malingering ; simulation 対応JIS番号 - C-X-1. 騒音の許容基準
番 1 カテゴリー C.聴覚 用語 騒音の許容基準 定義・解説 - 騒音環境下で,ほとんどすべての作業者が長年月その作業を遂行しても臨むべき健康障害をきたさないような騒音の限度をいう。
- 騒音環境下で長年月生活をしていても認むべき社会生活上の障害をきたさないような騒音の限度をいう。社会生活の条件,たとえば会話,通話,職業の種類,就眠などの生活状態のちがいによりそれぞれ騒音のうるささの限度も異なる。
備考 参考 注 対応英語 damage‐risk criteria 対応JIS番号 - C-X-2. 評価騒音レベル
番 2 カテゴリー C.聴覚 用語 評価騒音レベル 定義・解説 騒音レベル〔(dB) (A)〕の値に騒音の特性(ピークファクタ,スペクトル,持続時間)に応じた補正値*を加えた値。 備考 参考 注 *ISO R 1966-1971参照のこと。 対応英語 rating sound level 対応JIS番号 - C-X-3. 主観的知覚騒音レベル
番 3 カテゴリー C.聴覚 用語 主観的知覚騒音レベル 定義・解説 その音と同じ程度にうるさいと判断した継続時間2秒,中心周波数1,000Hzの1オクターブピンクノイズの正面から提示された音の音圧レベル。単位は,デシベル,単位記号は,dB。 備考 参考 注 対応英語 judged perceived noise level 対応JIS番号 IEV801-29-10 - C-X-4. 知覚騒音レベル
番 4 カテゴリー C.聴覚 用語 知覚騒音レベル 定義・解説 中心周波数が50Hz から10kHz までの24個の1/3オクターブごとの音圧レベルを,指定された方法で加算した周波数重み付け音圧レベル。単位は,デシベル,単位記号は,dB。 備考 - 指定された方法は,ISO 3891 : 1978 による。
- 知覚騒音レベルは,主観的知覚騒音レベルの近似を意図している。
参考 注 対応英語 perceived noise level 対応JIS番号 IEV801-29-11 - C-X-5. 音のうるささ, ノイジネス
番 5 カテゴリー C.聴覚 用語 音のうるささ, ノイジネス 定義・解説 知覚騒音レベルの計算に用いた中心周波数が50Hzから10kHzまでの24の1/3オクターブごとの音圧レベルで規定された関数。 備考 規定された関数は,ISO 3891 : 1978 による。 参考 注 対応英語 noisiness 対応JIS番号 IEV801-29-12 - C-X-6. ノイ
番 6 カテゴリー C.聴覚 用語 ノイ 定義・解説 音のうるささの単位。帯域音圧レベル40dB,中心周波数1,000Hzの1/3オクターブバンドノイズのうるささを1ノイとする。 備考 参考 注 対応英語 noy 対応JIS番号 IEV801-29-13 - C-X-7. 純音補正知覚騒音レベル
番 7 カテゴリー C.聴覚 用語 純音補正知覚騒音レベル 定義・解説 航空機騒音において,隣り合う1/3オクターブごとの音圧レベルの不規則性に基づく補正を行った知覚騒音レベルを加算することによって得られる音圧レベル。単位は,デシベル,単位記号は,dB。 備考 - 補正方法は,ISO 3891 : 1978 による。補正量は0dBから6.7dBまでの範囲である。
- 補正量は,プロペラ,圧縮機,タービン又はファンなどで生じる特異音(主として純音成分)の主観的な音のうるささの増分である。
参考 注 対応英語 tone‐corrected perceive noise level 対応JIS番号 IEV801-29-14 - C-X-8. 実効知覚騒音レベル
番 8 カテゴリー C.聴覚 用語 実効知覚騒音レベル 定義・解説 航空機が通過するときの純音補正知覚騒音レベルの1/10の逆対数(真数)の時間積分値。単位は,デシベル,単位記号は,dB。基準の継続時間は,10秒。 備考 - 積分値は,航空機が通過するときの騒音レベルのピークから10B以内のレベル値をとる時間で,0.5秒おきに純音補正知覚騒音レベルの1/10の逆対数を合計した値の1/2である。
- 実効知覚騒音レベルは,主観的な音のうるささを表すと称されている。
- 航空機が通過するときの実効知覚騒音レベルは,A特性音圧レベルよりも2又3dB大きい傾向がある。
参考 注 対応英語 effective perceived noise level 対応JIS番号 IEV801-29-15 - C-X-9. c5 ディップ
番 9 カテゴリー C.聴覚 用語 c5ディップ 定義・解説 4,000Hzを中心としたV字形の切れ込みを示すオージオグラム。音響性障害の軽度なものにみられることが多い。 備考 c5はcvでも可。大文字のCは周波数が異なるので要注意。 c5は正確には,4186.01Hzである。 参考 注 対応英語 c5dip 対応JIS番号 - C-VI-1. 語音聴力レベル
番 1 カテゴリー C.聴覚 用語 語音聴力レベル 定義・解説 ある特定の語音信号及びある特定の信号呈示方法において,語音レベルから適切な基準語音了解いき(閾)値レベルを引いた値。 備考 例えば,57-Sあるいは67-S語表が録音されたテープ又はCD等を使用して行う語音検査の音量を示すレベル。 参考 注 対応英語 hearing level for speech 対応JIS番号 T 1201-1 - C-VI-2. 語音レベル
番 2 カテゴリー C.聴覚 用語 語音レベル 定義・解説 ある適切な擬似耳,音響カプラ若しくはメカニカルカプラ,又は音場において,特定の周波数重み付け及び時間重み付けによって測定された語音信号の音圧レベル又は振動の力のレベル。 備考 - 例えば,C特性の周波数補正回路を用い,語音信号をその持続時間にわたり積分することによって決定される等価音圧レベル又は振動の力のレベルとして,語音レベルを表示してもよい。個々の検査語音が無音区間をもって分離している検査リストの場合には,積分はこの無音区間を含むべきではない。個々の検査語音がキャリアフレーズをもつ検査リストの場合には,積分は検査語音だけを含むべきである。
- 分離した個々の検査語音からなる検査リストの場合には,等価音圧レベルは,C特性の周波数補正回路と時間の重み特性のI(JIS C 1505の解説を参照)を用いた最大測定音圧レベルの平均から5dBを引いて数値化してもよい。
参考 注 対応英語 speech level 対応JIS番号 T 1201-1 - C-VI-3. 57‐S語表
番 3 カテゴリー C.聴覚 用語 57‐S語表 定義・解説 日本オージオロジー学会で,1957年に定めた数字語表および日本語単音節50語よりなる語音検査用語表を57語表というがこれを1983年に編集し直して57-Sとした。 備考 参考 注 対応英語 対応JIS番号 - C-VI-4. 67‐S語表
番 4 カテゴリー C.聴覚 用語 67‐S語表 定義・解説 日本オージオロジー学会で,1967年に定めた数字語表および日本語単音節20語よりなる語音検査用語表を67語表というがこれを1987年に編集し直して67-Sとした。 備考 参考 注 対応英語 対応JIS番号 - C-VI-5. 語音了解いき(閾)値レベル
番 5 カテゴリー C.聴覚 用語 語音了解いき(閾)値レベル 定義・解説 ある被検者について,ある特定の語音信号及び信号呈示方式による語音了解度が50%になる最小の語音レベル。例えば,57-S又は67-S語表の数字語表を用いて,語音聴力を測定し,単語了解度が50%に達する語音検査のレベルをいう。 備考 語音了解閾値は,語音聴取閾値と呼ばれてきた。 参考 語音了解閾値レベルは,語音聴力レベルに換算して使用されることが多い。 注 対応英語 speech recognition threshold level(SRT level) 対応JIS番号 T1201-1 - C-VI-6. 基準語音了解いき(閾)値レベル
番 6 カテゴリー C.聴覚 用語 基準語音了解いき(閾)値レベル 定義・解説 ある特定の語音信号及び信号呈示方式において,18歳~25歳の十分な数の耳科学的に正常な男女の被験者を対象集団とし,検査材料がその集団に適している場合の語音了解いき(閾)値レベルの中央値。 備考 ヘッドホンで測定した場合,日本オージオロジー学会(現日本聴覚医学会)の語音聴力検査委員会が,57-S,67-S の数字語表を用い基準語音了解閾値レベルを測定した結果,SRT 0 dB を14 dBSPL と決めた。語音オージオメータのJIS T1201-2 : 2000 にこの値が採用されている。(竹内義夫: Audiology Japan 34 : 177-186, 1991) 参考 注 対応英語 reference speech recognition threshold level(reference SRT level) 対応JIS番号 T 1201-1 - C-VI-7. 語音弁別能
番 7 カテゴリー C.聴覚 用語 語音弁別能 定義・解説 57-S 又は 67-S 語表の日本語単音節語表を用いて音節明瞭(りょう)度を測定し,得られた最も大きい値(%)をいう。 備考 参考 注 対応英語 maximum discrimination score 対応JIS番号 - C-VI-8. スピーチオージオグラム
番 8 カテゴリー C.聴覚 用語 スピーチオージオグラム 定義・解説 語音検査で語音了解閾値と語音弁別能を調べるために提示レベル(横軸)と明瞭(りょう)度(縦軸)の関係を示した図。 備考 横軸10dBと縦軸20%が等長になる。 参考 注 対応英語 speech audiogram 対応JIS番号 - C-I-16. 有声音
番 16 カテゴリー C.聴覚 用語 有声音 定義・解説 声帯振動を伴う音声音。 備考 声帯の周期的振動による脈流を主なエネルギー源(音源)とするので,周期的な波形として観察される。 参考 注 対応英語 voice sound 対応JIS番号 - C-I-17. 無声音
番 17 カテゴリー C.聴覚 用語 無声音 定義・解説 声帯振動を伴わない音声音。 備考 無声音のエネルギー源は,声道の狭めで生じる乱流(摩擦音など)声道閉鎖の開放によって急速に立ち上がる気流(破裂音など)など。 参考 注 対応英語 unvoiced sound 対応JIS番号 - C-I-18. ホルマント
番 18 カテゴリー C.聴覚 用語 ホルマント 定義・解説 複合音において,音響スペクトルが局所的に大きくなっている周波数範囲。 備考 局所的に大きくなっている周波数をホルマント周波数という。 参考 注 対応英語 formant 対応JIS番号 IEV801-29-44 - C-VI-9. 明瞭(りょう)度,了解度
番 9 カテゴリー C.聴覚 用語 明瞭(りょう)度,了解度 定義・解説 正しく聞き取れた音声の百分率。 備考 1.“明瞭(りょう)度”という用語は,評価用の音声が無意味な音節か又は素片である場合に用い,“了解度”という用語は,評価用の音声が意味のある単語,句又は文章の場合に用いる。
2.評価用の音声の種類としては,音素,音節,単語,文章などを記述することが重要である。形容詞節の明瞭(りょう)度,母音(又は子音)明瞭(りょう)度,単音節単語了解度単独単語了解度,文章了解度の,どの評価をするのかによって評価に用いる音声は,決まる。参考 注 対応英語 intelligibility 対応JIS番号 IEV801-29-45 - C-VI-10. 音節明瞭(りょう)度
番 10 カテゴリー C.聴覚 用語 音節明瞭(りょう)度 定義・解説 着目する音声単位が音節である場合の明瞭(りょう)度。 備考 1.2音節以上に区切って送話する場合も,1音節に着目して算出する。
2.2音節以上に着目して算出する場合は,そのことを明示しなければならない。参考 注 対応英語 syllable intelligibility 対応JIS番号 - C-VI-11. 単音明瞭(りょう)度
番 11 カテゴリー C.聴覚 用語 単音明瞭(りょう)度 定義・解説 着目する音声単位が単音である場合の明瞭(りょう)度。単音とは,例えば音節(カ)における(k),(a)それぞれをいう。 備考 参考 注 対応英語 sound intelligibility 対応JIS番号 - C-VI-12. 母音明瞭(りょう)度
番 12 カテゴリー C.聴覚 用語 母音明瞭(りょう)度 定義・解説 着目する音声単位が母音である場合の明瞭(りょう)度。 備考 参考 注 対応英語 vowel intelligibility 対応JIS番号 - C-VI-13. 子音明瞭(りょう)度
番 13 カテゴリー C.聴覚 用語 子音明瞭(りょう)度 定義・解説 着目する音声単位が子音である場合の明瞭(りょう)度。 備考 参考 注 対応英語 consonant intelligibility 対応JIS番号 - C-VI-14. 単語了解度
番 14 カテゴリー C.聴覚 用語 単語了解度 定義・解説 着目する音声単位が単語である場合の了解度。 備考 参考 注 対応英語 word intelligibility 対応JIS番号 - C-VI-15. 文章了解度
番 15 カテゴリー C.聴覚 用語 文章了解度 定義・解説 着目する音声単位が文章である場合の了解度。 備考 参考 注 対応英語 sentence intelligibility 対応JIS番号 - C-VI-16. 音声了解度の閾値
番 16 カテゴリー C.聴覚 用語 音声了解度の閾値 定義・解説 比較的やさしい単語の50%が,容易に聞き取れる音声の音圧レベル。指定された周波数帯域で,指数形時間重み付け特性F(速い動特性)を用いて測定する。 備考 指数形時間重み付け特性Fについては,IEC 651 : 1979参照のこと。 参考 注 対応英語 threshold of speech intelligibility 対応JIS番号 IEV801-29-46 - C-VI-17. 異聴
番 17 カテゴリー C.聴覚 用語 異聴 定義・解説 試験用音声中の音声単位が異なった音声単位として聴取されること。 備考 参考 注 対応英語 confusion in phoneme perception 対応JIS番号 - C-II-15. オクターブ
番 15 カテゴリー C.聴覚 用語 オクターブ 定義・解説 基音の周波数の比が2である二つの音の対数周波数間隔。 備考 オクターブは,対数周波数間隔の単位としても用いられる。 参考 注 対応英語 octave 対応JIS番号 IEV801-30-09 - C-II-16. 音階
番 16 カテゴリー C.聴覚 用語 音階 定義・解説 周波数が上昇又は下降するように周波数間隔を指定された方法で配列した音の系列。 備考 参考 注 対応英語 musical scale 対応JIS番号 IEV801-30-14 - C-IX-6. 両耳間レベル(強度,音圧)差
番 6 カテゴリー C.聴覚 用語 両耳間レベル(強度,音圧)差 定義・解説 両耳である音を聞く時,聴取者の左右の耳内に生じる音圧レベル(音の強さ、音圧)の差。頭部による回折現象によって生じ,音源と聴取者の頭の位置関係により異なる。 備考 参考 注 対応英語 interaural level (intensity, amplitude) difference 対応JIS番号 - C-IX-7. 両耳間時間差
番 7 カテゴリー C.聴覚 用語 両耳間時間差 定義・解説 音場である音を聞く時,その音が聴取者の左右の耳内に到達する時間の差。 備考 参考 注 対応英語 interaural time difference 対応JIS番号 - C-XII-1. 聴性誘発反応検査
番 1 カテゴリー C.聴覚 用語 聴性誘発反応検査 定義・解説 音刺激によって主として頭部から得られる微小な電位変動を加算平均して聴覚検査に利用する検査。 備考 一般的にはelectric response application ; ERAとして聴覚のみならず広い意味に用いられる。 参考 注 対応英語 evoked response audiometry(ERA) 対応JIS番号 - C-XII-2. 蝸電図
番 2 カテゴリー C.聴覚 用語 蝸電図 定義・解説 鼓室岬又はこれに近い部位の電極(近位電極)と耳垂や乳突部の電極(遠位電極)との間で誘導される加算反応電位を刺激音の強さの関数として表わした波形記録。通常蝸牛マイクロホン電位(CM),SP,蝸牛神経複合活動電位(AP)が含まれる。 備考 参考 注 対応英語 electrocochleogram(ECochG ) 対応JIS番号 - C-XII-3. 蝸牛マイクロホン電位
番 3 カテゴリー C.聴覚 用語 蝸牛マイクロホン電位 定義・解説 蝸牛有毛細胞に起源をもつ刺激と同じ波形の電気現象。 備考 参考 注 対応英語 cochlear microphonics(CM) 対応JIS番号 - C-XII-4. SP
番 4 カテゴリー C.聴覚 用語 SP 定義・解説 刺激音に応じて蝸牛内に発生する刺激時間中継続する直流電位。刺激条件や生体条件や電極部位によって極性が変化する。 備考 参考 注 対応英語 summating potential(SP) 対応JIS番号 - C-XII-5. 蝸牛神経複合活動電位
番 5 カテゴリー C.聴覚 用語 蝸牛神経複合活動電位 定義・解説 蝸牛又はこれに近い部位においた電極で一括記録した多数の蝸牛神経の同時発火による活動電位。一般的に,活動電位とは主に神経,筋などにおいて休止状態にある部分の電位を基準として測った興奮状態にある部分の電位変動。棘状の鋭い波形を示す。 備考 参考 注 対応英語 compound action potential(CAP) ; whole nerve action potential(AP) 対応JIS番号 - C-XII-6. 聴性脳幹反応
番 6 カテゴリー C.聴覚 用語 聴性脳幹反応 定義・解説 音刺激によって頭皮上から得られる一連の聴性電位変動のうち潜時の短い反応。一般に頭頂―耳介(乳突部)誘導により加算法を用いて記録される。本反応は速波成分と呼ばれる5~7個の陽性ピークと速波成分が乗っている緩徐成分とからなる。ピーク潜時は10ms以内で主に聴神経並びに脳幹部の聴覚路に起源を有する。 備考 参考 注 対応英語 auditory brainstem response(ABR) 対応JIS番号 - C-XII-7. 自動聴性脳幹反応検査
番 7 カテゴリー C.聴覚 用語 自動聴性脳幹反応検査 定義・解説 新生児聴覚スクリーニング用の聴性脳幹反応検査。原理は聴性脳幹反応検査と同じだが,得られた波形はコンピュータによりアルゴリズム解析がなされ,結果が自動的にpass(パス)あるいはrefer(要再検)と判定される。通常,刺激音圧は35dB nHLを用いる。 備考 参考 注 対応英語 automated auditory brainstem response(AABR) 対応JIS番号 - C-XII-8. 聴性中間潜時反応
番 8 カテゴリー C.聴覚 用語 聴性中間潜時反応 定義・解説 音刺激によって頭皮上から得られる一連の聴性電位変動のうち脳幹反応より長い潜時(10~50ms)をもって出現する反応。高位聴覚路と関係があるといわれる。 備考 参考 注 対応英語 auditory middle latency response(MLR) 対応JIS番号 - C-XII-9. 周波数対応反応
番 9 カテゴリー C.聴覚 用語 周波数対応反応 定義・解説 低周波数の短音により誘発される頭頂部反応で,cochlear microphonicsのように刺激音波形に対応した波形となる。 備考 参考 注 対応英語 frequency following response(FFR) 対応JIS番号 - C-XII-10. 定常反応
番 10 カテゴリー C.聴覚 用語 定常反応 定義・解説 高い繰り返し頻度の刺激に対する誘発電位で,各反応波形が干渉し合って正弦波状を呈する。音刺激の場合,auditory steady-state response (ASSR)と言う。 備考 参考 注 対応英語 steady-state (evoked) response(SSR) 対応JIS番号 - C-XII-11. 聴性定常反応
番 11 カテゴリー C.聴覚 用語 聴性定常反応 定義・解説 高い繰り返し頻度の音刺激に対する誘発電位で,各反応波形が干渉し合ってサイン波状を呈する。覚醒時には刺激頻度(正弦波的振幅変調音の時は変調周波数)40Hzで,睡眠時には刺激頻度80~100Hzで良好な反応が得られる。 備考 参考 注 対応英語 auditory steady-state response(ASSR) 対応JIS番号 - C-XII-12. 変調周波数追随反応
番 12 カテゴリー C.聴覚 用語 変調周波数追随反応 定義・解説 正弦波的振幅変調音による聴性定常反応。変調周波数に一致する正弦波状の波形を呈する。 備考 参考 注 対応英語 amplitude modulation following response(AMFR) 対応JIS番号 - C-XII-13. 正弦波的振幅変調音
番 13 カテゴリー C.聴覚 用語 正弦波的振幅変調音 定義・解説 純音を正弦波的に振幅変調をかけたもので,聴性定常反応の刺激音として用いられる。搬送周波数をfc,変調周波数をfmとした場合に,そのパワースペクトルはfc-fm,fc,fc+fmに急峻なパワーを持つ。 備考 参考 注 対応英語 sinusoidally amplitude modulated tone(SAM tone) 対応JIS番号 - C-XII-14. 搬送周波数
番 14 カテゴリー C.聴覚 用語 搬送周波数 定義・解説 低い周波数の信号を乗せて伝送するための高い周波数。乗せることを変調といい,振幅変調,周波数変調などがある。 備考 参考 注 対応英語 carrier frequency(CF) 対応JIS番号 - C-XII-15. 変調周波数
番 15 カテゴリー C.聴覚 用語 変調周波数 定義・解説 伝達したい信号に基づき,搬送波と呼ばれる基準の信号に対し振幅,周波数に変化を与えることを変調といい,伝達信号の周波数を変調周波数という。なお,聴性定常反応においては刺激音の変調波形の周波数をいう。 備考 参考 注 対応英語 modulation frequency(MF) 対応JIS番号 - C-XII-16. 振幅変調
番 16 カテゴリー C.聴覚 用語 振幅変調 定義・解説 変調方式の一種。搬送波の振幅を変調波に比例して変化させる方法で,中波のラジオ放送などは振幅変調で行われている。聴性定常反応では,一般的に正弦波的振幅変調か正弦波的振幅変調と同時に周波数変調をかけた混合変調が用いられる。 備考 参考 注 対応英語 amplitude modulation(AM) 対応JIS番号 - C-XII-17. 周波数変調
番 17 カテゴリー C.聴覚 用語 周波数変調 定義・解説 変調方式の一種。搬送波の周波数を変調波に比例して変化させる方法で,FM放送などに用いられる。周波数変調音によっても誘発反応は得られるが,振幅変調音による誘発反応と比較して小さい。 備考 参考 注 対応英語 frequency modulation(FM) 対応JIS番号 - C-XII-18. 混合変調
番 18 カテゴリー C.聴覚 用語 混合変調 定義・解説 聴性定常反応に用いられる刺激音で,純音に対して振幅変調と周波数変調を同時にかけたもの。正弦波的振幅変調音より良い反応が得られるが,周波数特異性は劣る。 備考 参考 注 対応英語 mixed modulation(MM) 対応JIS番号 - C-XII-19. 刺激間隔
番 19 カテゴリー C.聴覚 用語 刺激間隔 定義・解説 刺激音の時間間隔。 備考 参考 注 対応英語 interstimulus interval(ISI) 対応JIS番号 - C-XII-20. 刺激頻度
番 20 カテゴリー C.聴覚 用語 刺激頻度 定義・解説 刺激の頻度,単位は一般にHz。 備考 参考 注 対応英語 stimulus frequency 対応JIS番号 - C-XII-21. 周波数特異性
番 21 カテゴリー C.聴覚 用語 周波数特異性 定義・解説 1)刺激音のパワーが特定の周波数に集中する度合。短音>トーンピップ>クリック音の順に周波
数特異性は高い。
2)誘発反応が,どれ位ある周波数の聴力レベルのみを反映するかを示す用語。周波数特異性の
高い刺激音による誘発反応ほど高い周波数特異性を示す。備考 参考 注 対応英語 frequency specificity 対応JIS番号 - C-XII-22. (刺激音の)包絡線
番 22 カテゴリー C.聴覚 用語 (刺激音の)包絡線 定義・解説 刺激音波形の各波の頂点を結んだ線。 備考 参考 注 対応英語 envelope (of stimulus tone) 対応JIS番号 - C-XII-23. 多周波数同時刺激
番 23 カテゴリー C.聴覚 用語 多周波数同時刺激 定義・解説 聴性定常反応の刺激法のひとつで,4つの搬送周波数(500,1000,2000,4000Hz)を異なる変調周波数で振幅変調した音をミキシングした複合音を用いた刺激法。これにより一連の検査で4つの周波数の聴力レベルを推定することができる。 備考 参考 注 対応英語 multiple simultaneous stimulation 対応JIS番号 - C-XII-24. 高速フーリエ変換
番 24 カテゴリー C.聴覚 用語 高速フーリエ変換 定義・解説 CooleyとTukeyにより考案された離散的フーリエ変換(DFT)の高速計算法。多くの変法が提案されているが,データ数が2のべき乗のアルゴリズムが最も広く用いられている。波形のスペクトルを得るのに用いられる最も一般的な方法である。これを聴性誘発反応に利用する方法には,パワースペクトル,位相スペクトル,デジタルフィルタ,相互相関関数などがある。 備考 参考 注 対応英語 fast Fourier transform(FFT) 対応JIS番号 - C-XII-25. 位相スペクトル解析
番 25 カテゴリー C.聴覚 用語 位相スペクトル解析 定義・解説 複数の波形の間における周波数成分ごとの位相の遅れ方やばらつきを表したもの。 備考 参考 注 対応英語 phase spectralanalysis 対応JIS番号 - C-XII-26. パワースペクトル解析
番 26 カテゴリー C.聴覚 用語 パワースペクトル解析 定義・解説 ある波形からパワースペクトルの特徴を解析する方法。 備考 参考 注 対応英語 power spectral analysis 対応JIS番号 - C-XII-27. パワースペクトル
番 27 カテゴリー C.聴覚 用語 パワースペクトル 定義・解説 時間的または空間的に変動する量の2乗平均を周波数成分の分布として表したもの。厳密にはパワースペクトル密度という。 備考 参考 注 対応英語 power spectrum 対応JIS番号 IEV801-JIS Z 8103(計測) - C-III-5. 聴覚フィルタ
番 5 カテゴリー C.聴覚 用語 聴覚フィルタ 定義・解説 蝸牛は音のパワーと位相の両方を正確に分析して神経信号に変換し,各聴神経線維はある特定範囲の周波数成分だけを伝えるスペクトル分析器であるが,この周波数分析機構を説明するために考えられた仮想の帯域通過フィルタ。即ち,聴神経全体を見ると,それぞれが少しずつ異なった周波数を通過させる帯域フィルタの集まりと見なせるが,以下のような特徴を有する。
①ヒトでは20数個の帯域フィルタで構成される。
②入力音の周波数や音圧に応じてバンド幅が変化する。
③低周波数側と高周波数側で傾斜が異なる(非対称)。
④感音難聴者では,帯域幅が広がる。備考 参考 注 対応英語 auditory filter 対応JIS番号 - C-XII-28. 頭頂部緩反応
番 28 カテゴリー C.聴覚 用語 頭頂部緩反応 定義・解説 音刺激によって頭皮上から得られる一連の聴性電位変動のうち中間潜時反応より長い潜時(50~500 ms)をもって出現する反応。脳幹網様体など非特異的広範投射系と関係のある反応といわれる。 備考 参考 注 対応英語 slow vertex response(SVR) 対応JIS番号 - C-XII-29. 事象関連電位
番 29 カテゴリー C.聴覚 用語 事象関連電位 定義・解説 刺激の情報処理過程に関連した誘発電位で,特定のパラダイム(刺激の変化系列)や刺激に関連した課題(task)により誘発される反応。miss match negativity,processing negativity,P300,N400などがある。 備考 参考 注 対応英語 event related potential(ERP) 対応JIS番号 - C-XII-30. 期待陰性波
番 30 カテゴリー C.聴覚 用語 期待陰性波 定義・解説 二つの感覚刺激 S1 及び S2 を一定間隔で呈示し,S1 に関連した S2としてこれを知覚判断し,又は運動開始を命じると,この S1‐S2 の時間間隔に発生する緩徐な一相性の陰性電位変動。S1 を warning stimulus,S2 をimperative stimulus と呼ぶ。 備考 参考 注 対応英語 contingent negative variation(CNV) 対応JIS番号 - C-XII-31. ミスマッチ反応
番 31 カテゴリー C.聴覚 用語 ミスマッチ反応 定義・解説 頭頂部緩反応に分類される事象関連電位のひとつ。緩反応のN1は同一音の反復からなる一連の刺激により誘発されるが,ここに逸脱した刺激が挿入された時にN1に続いて新たに生じる陰性波。刺激音の周波数,強度,持続時間,空間的変化,音質の変化のいずれでも生じる。主な起源は大脳皮質聴覚領と考えられている。 備考 参考 注 対応英語 mismatch negativity 対応JIS番号 - C-XII-32. 加算平均
番 32 カテゴリー C.聴覚 用語 加算平均 定義・解説 自発放電をはじめ不規則な電位変動や装置からの雑音に埋まって,そのままでは検出不能な一定潜時の微小反応を刺激開始時刻を基点として多数回加算して反応を検出する信号処理方法。 n回の加算によりSN比は √n 倍改善される。平均加算と呼ばれることもある。 備考 参考 注 対応英語 averaging 対応JIS番号 - C-XII-33. クリック
番 33 カテゴリー C.聴覚 用語 クリック 定義・解説 持続時間が極めて短い非周期的な音。 備考 参考 注 対応英語 click 対応JIS番号 - C-XII-34. トーンバースト
番 34 カテゴリー C.聴覚 用語 トーンバースト 定義・解説 波形の始まりと終りに傾斜(立ち上がり時間,立ち下がり時間)をもち,その間に定常振幅部分(プラトー)がある持続時間の短い純音。 備考 参考 注 対応英語 tone burst 対応JIS番号 - C-XII-35. トーンピップ
番 35 カテゴリー C.聴覚 用語 トーンピップ 定義・解説 持続時間が短い音で振幅がほぼ直線的に増大し,定常振幅部分を持たずにほぼ直線的に減衰するように変調した波形の音。 備考 参考 注 対応英語 tone pip 対応JIS番号 - C-XII-36. nHL(えぬえぃちえる)
番 36 カテゴリー C.聴覚 用語 nHL(えぬえぃちえる) 定義・解説 聴性誘発反応検査に関して各検査施設において検査時の音刺激条件(検査機器,検査音波形,刺激間隔など)に対して決められた0dB 規準値。検査音の中心周波数に関して聴力正常若年成人5名以上の最小可聴値の平均値をその検査施設のその検査条件の0dB nHLという。この聴力正常者とは若年成人で0dB HLより5dBを越えない範囲のものとする。標準純音聴力検査では上記の意味で用いてはならない。 備考 参考 注 対応英語 nHL (en eit∫ el) 対応JIS番号 - C-XII-37. pe SPL
番 37 カテゴリー C.聴覚 用語 pe SPL 定義・解説 クリックやトーンピップの音圧を表現する一方法。その最大振幅値 Vm を測定し,その値と同じ波高をもつ持続純音の音圧レベル(実効値V,V=Vm/√2)をもって検査音の音圧レベルとする。 備考 参考 注 対応英語 peak equivalent sound pressure level(pe SPL) 対応JIS番号 - C-XI-1. 耳音響放射
番 1 カテゴリー C.聴覚 用語 耳音響放射 定義・解説 1978年にDT Kempにより初めて報告された内耳発振の音響現象。外耳道に挿入した音響プローブにより検出される。内耳機能の他覚的検査の指標として応用される。 備考 参考 注 対応英語 otoacoustic emissions ; (OAE) 対応JIS番号 - C-XI-2. 誘発耳音響放射
番 2 カテゴリー C.聴覚 用語 誘発耳音響放射 定義・解説 音響刺激に対し加算法により記録される音響放射。外有毛細胞に連係した能動的基底板振動に起因すると考えられている。 備考 参考 注 対応英語 transient (ly) evoked otoacoustic emissions(TEOAE) ; evoked otoacoustic emissions(EOAE) 対応JIS番号 - C-XI-3. 自発耳音響放射
番 3 カテゴリー C.聴覚 用語 自発耳音響放射 定義・解説 耳に何らの音響刺激が入力されない場合に自発的に内耳から発振される音響放射。 備考 参考 注 対応英語 spontaneous otoacoustic emissions(SOAE) 対応JIS番号 - C-XI-4. 結合音耳音響放射,歪成分耳音響放射
番 4 カテゴリー C.聴覚 用語 結合音耳音響放射,歪成分耳音響放射 定義・解説 耳音響放射の結合音現象。2つの純音が同時に与えられる際に発生する耳音響放射の歪産物。例えば周波数 f1,f2 の2音が周波数比1.2近辺のとき内耳の非線形に基づく2f1‐f2 の放射が検出される。DPグラムは横軸に f2 の周波数を,縦軸にDPOAEの振幅をとり得られる図。 備考 参考 注 対応英語 distortion product of otoacoustic emissions(DPOAE) 対応JIS番号 - C-XI-5. 電気誘発耳音響放射
番 5 カテゴリー C.聴覚 用語 電気誘発耳音響放射 定義・解説 蝸牛の有毛細胞部分を電気刺激することによって誘発される耳音響放射。外有毛細胞における電気―機械変換機構の指標として重要な現象である。 備考 参考 注 対応英語 electrically evoked otoacoustic emissions(EEOAE) 対応JIS番号 - C-XIII-1. 脳磁図
番 1 カテゴリー C.聴覚 用語 脳磁図 定義・解説 脳活動に伴ってニューロンが発する微弱な磁界を超伝導磁気センサーで計測し脳の活動部位を推定する方法。 備考 参考 注 対応英語 magneto‐encephalography(MEG) 対応JIS番号 - C-XIII-2. 近赤外分光法
番 2 カテゴリー C.聴覚 用語 近赤外分光法 定義・解説 近赤外光で大脳皮質のヘモグロビン濃度を測定する方法。脳活動に伴う酸素化,脱酸素化,及び総ヘモグロビン濃度の時間変化を測定する。 備考 参考 注 対応英語 near‐infrared spectroscopy(NIRS) 対応JIS番号 - C-XIII-3. ポジトロン断層撮影法
番 3 カテゴリー C.聴覚 用語 ポジトロン断層撮影法 定義・解説 知覚や認知,運動などに伴う局所脳血流の変化を陽電子崩壊現象を活用して計測し,脳の機能部位を調べる方法。脳循環代謝や神経伝達物質の解析にも使用される。 備考 参考 注 対応英語 positron emission tomography(PET) 対応JIS番号 - C-XIII-4. 磁気共鳴画像法
番 4 カテゴリー C.聴覚 用語 磁気共鳴画像法 定義・解説 水や脂肪に多く含まれる水素分子(陽子)の磁気共鳴特性を利用して,生体組織構造を画像化する方法。 備考 参考 注 対応英語 magnetic resonance imaging (MRI) 対応JIS番号 - C-XIII-5. 機能的磁気共鳴画像法
番 5 カテゴリー C.聴覚 用語 機能的磁気共鳴画像法 定義・解説 認知や運動などの脳活動に伴う局所血流(ヘモグロビン濃度)変化を磁気共鳴特性を利用して画像化し,脳の機能部位を調べる方法。 備考 参考 注 対応英語 functional magnetic resonance imaging(fMRI) 対応JIS番号 - C-VII-1. 聴性行動反応聴力検査
番 1 カテゴリー C.聴覚 用語 聴性行動反応聴力検査 定義・解説 音場にて種々の音刺激を呈示し,乳幼児の聴性行動反応を観察することにより聴覚閾値を評価する検査法。通常,聴性行動としては,突然の音にビクッとするMoro反射,眼瞼がギュッ閉じる眼瞼反射,眠っているときに突然大きな音がすると眼瞼が開く覚醒反射などを観察する。 備考 参考 注 対応英語 behavioral observation audiometry (BOA) 対応JIS番号 - C-VII-2. 条件詮索反応聴力検査
番 2 カテゴリー C.聴覚 用語 条件詮索反応聴力検査 定義・解説 音に対する探索反応,定位反射を光刺激によって強化し,条件付けを行い,音場にて聴力を測定する検査法。一般に6カ月以上の乳幼児に適応。欧米では一般にVRA(visual reinforcement audiometry)と呼ばれる。 備考 参考 注 対応英語 conditioned orientation response audiometry(COR) 対応JIS番号 - C-VII-3. ピープショウテスト
番 3 カテゴリー C.聴覚 用語 ピープショウテスト 定義・解説 音がでているときにだけ,スイッチを押すと,報酬としてのぞき窓の中に子供にとって楽しい景色などが見られるという条件付けを行い,聴力を測定する検査法。一般に,3歳以上の幼児に適応だが,2歳頃から可能になる場合もある。広義の遊戯聴力検査に含まれる。 備考 参考 注 対応英語 peep show test 対応JIS番号 - C-VII-4. 遊戯聴力検査
番 4 カテゴリー C.聴覚 用語 遊戯聴力検査 定義・解説 おはじき,サイコロ、数遊び玩具などを使って,音が聞こえたら玉を一つ移動させるという条件付けを行い,聴力を測定する検査法。一般に,3歳以上の幼児に適応。ヘッドフォンで左右耳別の気導聴力閾値検査が可能。年齢によりマスキング下の骨導検査も可能である。 備考 参考 注 対応英語 play audiometry 対応JIS番号